均衡を破った高度なヘディングゴール 技術力見せたフィルミーノの“頭脳プレイ”

先制点を決めたフィルミーノphoto/Getty Images

先制ゴールを決めたフィルミーノ

UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦の1stレグで、リヴァプールはインテルと対戦。2-0で勝利して“前半戦”を折り返した。スコアレスで試合が進む中、均衡を破ったのはロベルト・フィルミーノのヘディングだった。

後半開始からディオゴ・ジョタに代わって出場したフィルミーノ。相手DFと中盤の間に動き出してボールを受け、サディオ・マネと入れ替わってサイドに張るなど縦横無尽に動き回り、相手の守備陣を翻弄する。

攻勢を強めるインテルに対して何度もチャンスを作られてしまうリヴァプールだったが、75分に先制点を挙げる。CKからアンドリュー・ロバートソンが入れたボールにニアで合わせたフィルミーノが、ゴールネットを揺らして劣勢だったチームで先制となるゴールを決めてみせる。

先制ゴールはフィルミーノの技術力の高さが目立ったシーンだった。CKのキッカーであるロバートソンがボールを供給すると、フィルミーノはニアに動き出し、ボールの方向を見ながらヘディングシュートを狙う。後頭部にボールを当て、バックヘッドで相手のファーポストへと流し込んだ。

フィルミーノは得点に至るまでゴールの方向を見ずにネットを揺らしている。ゴールを確認しないバックヘッドは非常に技術力の高いシュートだ。長身の守護神サミール・ハンダノビッチはシュートに対し、身体の向きと逆方向に目いっぱい手を伸ばすも弾き出すことができなかった。ここからファーポストに来るとは思わなかったのかもしれない。フィルミーノの“頭脳プレイ”が相手の裏をかいて先制点へとつなげているのだ。

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