ドイツ代表の中盤争いに新たな風? フリックがチェックする中堅クラブの万能MFとは

近いうちのドイツ代表招集が噂されているアンドリッヒ photo/Getty Images

レヴァークーゼンの中盤戦士

昨夏開催されたEURO2020を最後にMFトニ・クロースがチームを去る決断を下したものの、いまだ中盤には豊富な選択肢を抱えているドイツ代表。ジョシュア・キミッヒ、イルカイ・ギュンドアン、レオン・ゴレツカなどを筆頭として、ここ最近はジャマール・ムシアラやフロリアン・ヴィルツといった若い選手も出てきた。今年12月に開催されるカタールW杯に向けて、同ポジションの争いは熾烈だ。

しかし、そんな常連組や新進気鋭の若手以外にも、今後ドイツ代表の中盤争いに参戦してきそうな選手がいる。その選手とは、レヴァークーゼンに所属するMFロベルト・アンドリッヒ(27)だ。

昨夏ウニオン・ベルリンからレヴァークーゼンに加入し、今季ここまでブンデスリーガで17試合に出場しているアンドリッヒ。前所属時代から高く評価されていたハードな守備を最大の武器としながら、彼は新天地でも中盤に欠かせない存在となっている。加えて、直接FKの技術や187cmの長身を活かしたヘディングを駆使しながら、攻撃面でもチームに貢献できる同選手。非常のバランスの良いMFで、短期決戦でベンチにいれば重宝するタイプなのは間違いない。独『Sport 1』も「W杯では最高のバックアッパーとなるのでは」と代表チームに彼をプッシュしており、次第にドイツ国内ではアンドリッヒの株が上昇している状況だ。
そういった“アンドリッヒ待望論”が出ていることもあってか、ハンジ・フリック監督も彼のことは細かくチェックしている様子。独『Spox』によると、前節のドルトムント戦は現地で直接彼のプレイを確認し、その状態を確認したとのこと。代表指揮官が気にかけているのは間違いなく、早ければ3月の代表ウィークでの招集もあるかもしれない。

レヴァークーゼンの中盤でさまざまな役割をこなすアンドリッヒ。これまでのキャリアでドイツA代表には招集経験のない同選手だが、彼は27歳にして大きなターニングポイントを迎えることとなるのか。今後もそのプレイには注目したいところだ。

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