浅野では物足りないジョーカーの役目 期待したい三笘、奥川、中島ら攻撃に秀でた三銃士の招集

今回は怪我での招集外となったが、ベルギーで活躍する三笘は見てみたい存在だ photo/Getty Images

より迫力が欲しい

1日に行われたワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選サウジアラビア戦に臨んだ日本代表は2-0で勝利を収め、無事勝ち点3を獲得している。序盤は難しい試合になるかと思われたが、決定力の差が出た。

これでオーストラリア戦から続く連勝を5に伸ばした日本代表だが、まだまだ改善点はある。特に控え選手の質がまだまだ足りないように思える。

例えば、後半から投入された浅野拓磨はスピードを武器とする選手だが、フィニッシュの精度やボールを持った際のテクニックは物足りなさを感じる。連勝がスタートすることになったオーストラリア戦で相手のオウンゴールを誘発したヒーローだが、あれ以来ゴールに絡めていない。悪くない人選だが、まだまだ日本には面白い人材がいる。

ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズに所属する三笘薫はドリブルを武器としている選手だ。その切れ味はベルギーでも通用しており、さらにここまで5得点と決定力の高さを兼ね備えている。スピードでいえば浅野に劣るかも知れないが、ボールを持った時の怖さは伊東純也に並ぶものを持っている。

ドイツではビーレフェルトの奥川雅也が7ゴールを決め、下位に沈むクラブをけん引している。京都サンガF.C.時代にはそのスタイルから「古都のネイマール」と名付けられたドリブラーであり、ドイツではその突破力に加え、オフザボールの質が向上し、得点量産につながっている。さらに守備では献身性を身に着けており、ここまでボーフムで1ゴールの浅野とポジションを争える存在だ。

彼ら以外にも浅野に代わることのできる選手は多く、ポルティモネンセで復活した中島翔哉もその一人だ。非常に人材は豊富であり、森保一監督は誰をジョーカーとして起用するのだろうか。

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