サウジ撃破の追加点は遠藤航から始まった 攻守に日本を支えた中盤の要

ボール奪取から得点につなげた遠藤(中央) photo/Getty Images

2点目の起点となったボール奪取

吉田麻也が負傷により離脱となった日本代表で、キャプテンマークを巻いたのはシュツットガルトで主将を務める遠藤航だった。中盤の舵取り役として最後までサウジアラビアにゴールを許さず、日本の勝利に大きく貢献する。

ブンデスリーガでもデュエルの強さを発揮している遠藤は、この試合でもサウジアラビアに負けない強さとボール奪取能力の高さを見せつける。攻守にわたって存在感を発揮し、中央から攻撃を跳ね返し続けた遠藤は、サウジにとって大きな壁となっただろう。特に目立ったシーンは追加点につながるボール奪取だ。

50分に守田英正のクロスは相手に防がれて相手ボールになるものの、速い切り替えで奪いに行く。伊東純也もプレッシングをかけて加勢すると、最後は身体の強さで負けなかった遠藤がクリーンなインターセプトで奪いきる。遠藤はすぐに前へとパスを送り、南野拓実から長友佑都へとつながったボールを最後は伊東純也が右足を振り抜いて追加点を決めた。

日本の2点目において遠藤のボール奪取は非常に大きかった。あそこで奪いきることができなかったり、ファウルの判定で相手ボールになってしまっていたら得点へとつながることはなかったはずだ。遠藤の経験と技術がサウジアラビアに勝り、勝ち点3に向けて大きな差を広げる2点目を引き寄せた。

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