ローマの切り込み隊長は“今季全休”の可能性も スピナッツォーラの復帰はいつになる

昨夏のEUROでアキレス腱断裂の大怪我を負ってしまったスピナッツォーラ photo/Getty Images

「今は慎重になるべき」

多くのファンが彼の帰還を待ちわびているはずだが、ASローマに所属するイタリア代表DFレオナルド・スピナッツォーラ(28)が今季中に復帰するのは難しいのか。当初は年明けにもピッチに帰ってくるとの現地報道もあったが、ジャッロロッシの切り込み隊長がコンディションを整えるまでにはもう少し時間がかかりそうだ。

昨夏開催されたEURO2020にて、実に53年ぶりとなる優勝を成し遂げたイタリア代表の中心選手として活躍したスピナッツォーラ。しかし、準々決勝のベルギー代表戦でアキレス腱を断裂する大怪我を負うと、以降はクラブで復帰に向けたトレーニングを積む日々を過ごしている。昨年末には現地で今月復帰予定との報道もなされたが、いまだそれは実現していない。

そんななか、スピナッツォーラに関する最新のニュースが入ってきた。伊『Corrire dello Sport』によると、もう1月も終わろうかという時期だが、同選手のコンディションはいまだに試合に出場できる状態には戻っていないという。この調子でトレーニングを続けることになると、早くても復帰は3月になるだろうと同メディアは伝えている。
しかし、これはあくまでも“早くて”の話だ。最悪の場合を想定するならば、もう今季中の復帰は難しいという可能性も否定できない。むしろ、復帰を急いで再発のリスクを負うくらいであれば、21-22シーズンは全休させるという考えをクラブが持っていても決しておかしくはないだろう。貴重な戦力であるがゆえに、コンディションが整わないのであれば無理はさせられないはずだ。

「私はスピナッツォーラの怪我の具合をこの目で直接確認したよ。アキレス腱断裂というのは、アスリートにとって非常に深刻かつデリケートな問題だ。私はこれまで彼と同じような境遇の選手を何人も診察してきたが、いずれのケースも完全に回復するまでにはとても多くの時間を必要とした。彼もそれは重々承知していると思う。クリスマス前に一度会ったけど、決して焦らないと言っていたよ。実際にピッチ上での確認を行うのはこれからだと聞いている。そういったことを考えると、最も現実的な復帰プランは来季からということになるだろうね。12月にはW杯もあるし、今は慎重になるべきだと思う」(伊『90FM』より)

そして、スピナッツォーラの復帰時期については、イタリア代表のチームドクターを務めるアンドレア・フェレッティ氏もこのような見解を示している。早期の帰還は待たれるところだが、やはり今後のキャリアも考えるとスピナッツォーラは3月の復帰もやや厳しいかもしれない。

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