呼びたくても呼べない苦悩も…… 奥川、伊藤ら期待の新戦力がメンバー外だった理由

伊藤の起用も見たかったが、情勢の関係で難しいようだ photo/Getty Images

仕方ない部分もあるが、どこかで決断しなければならない

27日に行われるアジア最終予選中国戦に臨む23名のメンバーを発表した日本サッカー協会。以前から噂されていた吉田麻也や古橋亨梧ら負傷組はメンバー入りしておらず、逆に招集が期待されていた中島翔哉の名前もなかった。

サッカーファンからすればサプライズのない面白みに欠けるメンバー構成となってしまった感は否めない。実際にビーレフェルトで活躍している奥川雅也やシュツットガルトの伊藤洋輝、さらにヴィッセル神戸でJリーグ復帰した武藤嘉紀のような2021年に活躍していた選手は招集が期待されていた。

しかし、この一見安パイに見える選手選考は仕方ない部分もあるのかも知れない。メンバー発表の会見で森保一監督は伊藤について招集を考えたが、「長時間移動、新型コロナウイルスの影響から出てくるリスクを考え、こういった判断になった」とコメントしている。確かに所属クラブのことを考えれば、ここで無理をする必要はない。実際に板倉滉と植田直通の2人の海外組で離脱した吉田と冨安の穴は埋まる。海外から日本への移動は新型コロナウイルスの影響もあり、大きなデメリットとなってしまっている。

だが、この新戦力を試さない期間をいつまで続けるのかは気になるポイントだ。現状の日本代表はある程度メンバーを固定して戦っている。アジア最終予選では苦戦する場面もあったが、6戦を終えて何とかグループBでは2位となっており、ワールドカップ・カタール大会への出場は現実的だろう。そうなれば目標としている8強入りを目指したいが、アジアで苦戦しているようでは欧州や南米の猛者相手に太刀打ちできない。

そのためには前述した伊藤や奥川など現在好調な選手を呼び、代表を構築する必要がある。メンバーを固定した際に生まれる連携も大事だが、ポジションを争う競争力もチームを強化する大事なポイントだといえる。

情勢の影響もあり、試したい戦力を起用できていない森保ジャパン。仕方ない部分もあるが、W杯で勝つためには、チーム内の競争力が必要であり、今後は無理に呼ぶのも一つの手かも知れない。

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