“鎌田&コスティッチ”にばかり頼っていられない 今冬フランクフルトの右サイドは変わるのか

フランクフルトが獲得に迫っているとされるコロ・ムアニ photo/Getty Images

フランス人FWを獲得か

2021-22シーズン、ここまでブンデスリーガで9位につけているフランクフルト。順位的には上位とやや離されている印象も残るが、4位ウニオン・ベルリンとはまだ6ポイント差と同クラブは粘り強くシーズンを戦っている。まだトップ4争いには十分に絡んでいけると見ていいだろう。

しかし、シーズン後半戦にフランクフルトがさらに順位を上げていくためには、早いうちに右サイドの迫力不足を解決する必要があるだろう。鎌田大地とフィリップ・コスティッチを中心に攻撃を組み立てる左サイドの攻撃こそ圧巻の同クラブだが、反対サイドのクオリティにはやや不安が残る。左サイドの人員が優秀すぎることもあるが、あまりにも片方に偏重した攻撃スタイルでは上位相手に通用しない場合もあるだろう。

だが、フランクフルトはもうすぐその右サイド改革に着手することとなるのだろうか。独『Spox』によると、同クラブは現在ナントに所属するフランス人FWランダル・コロ・ムアニ(23)の獲得に迫っているという。昨夏には獲得に失敗した同選手。しかし、フランクフルトの継続した交渉の成果により、冬の移籍市場ギリギリでの加入が濃厚となっているようだ。
ナントではCFとして起用される機会が多いものの、右ウイングとしてもプレイ可能なムアニ。187cmのサイズを備えているものの、その真骨頂はリズミカルなドリブルだ。大柄な体格に似合わず、細かなタッチで相手選手の間をスルスルと抜けていくプレイぶりは圧巻。ナントでは彼の突破からチャンスが生まれるシーンも多く、今季ここまではリーグ・アン21試合の出場で8ゴール3アシストを記録している。彼が加入となれば、フランクフルトの右サイドには大きなアドバンテージが生まれることとなるだろう。

そのムアニに加えて、今冬にはドルトムントからアンスガー・クナウフのレンタル加入も決定しているフランクフルト。彼も自慢のドリブルを武器に右WBとして躍動することに期待がかかっており、右サイドには着実に手が入りつつある。これまでは左サイドばかりに注目が集まっていたフランクフルトだが、新加入選手によって彼らの攻撃は変わるのか。ムアニの加入が決定となれば、以前と比べてどれほど変化が出るのかには注目したいところだ。

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