《122ゴール5失点》と最強すぎるバルセロナ女子チームにファン大熱狂 クラシコに吹く新たな風

ゴールパフォーマンスを披露するレイラ・ウアハビ photo/Getty Images

バルサは女子サッカーの盛り上がりを引っ張る

今月行われた男子のバルセロナVSレアル・マドリードのスペイン・スーパー杯準決勝は延長戦までもつれる大熱戦となったが、今や伝統のクラシコは以前ほどの盛り上がりを見せていない。バルセロナの方がリーグ戦でも苦戦しており、レアルと実力差がついているからだ。

バルセロナサポーターとしても面白くないだろう。3月にはリーグ戦でのクラシコが予定されているが、このカードをどれだけのバルセロナサポーターが楽しみにしているのかは分からない。

今やバルセロナサポーターが熱狂しているのは、バルセロナの女子チームであるバルセロナ・フェメニの方だ。男子とは違い、現在バルセロナ・フェメニは1つの黄金期を迎えつつある。

昨季は3冠を達成したバルセロナ・フェメニ photo/Getty Images

バルセロナ・フェメニは手が付けられないほど強い

昨季はリーグ戦を33勝1敗と圧倒的な成績で制し、さらには男子のコパ・デル・レイに相当するコパ・デ・ラ・レイナ、女子チャンピオンズリーグも制し、見事3冠を達成した。

今季もリーグ戦はここまで17戦全勝で、98得点4失点と内容も圧巻だ。女子チャンピオンズリーグの方もグループステージを6戦全勝で突破しており、得失点の内訳は24得点1失点とこちらも圧倒的だ。リーグ戦と合わせると122得点5失点と異常な成績になっている。一方でレアルの女子チームは国内リーグ8位だ。消化試合数が2つ少ないのだが、それでもバルセロナ・フェメニとの勝ち点差は28点とかなりの大差がついている。女子サッカー界では、バルセロナの方が圧倒的に上なのだ。

その両者は19日の女子スペイン・スーパー杯準決勝に続き、3月にはリーグ戦と女子チャンピオンズリーグ準々決勝で顔を合わせる予定となっており、30日のチャンピオンズリーグ・2ndレグはバルセロナの男子も本拠地として使用するカンプ・ノウで戦うことになっている。

このクラシコはかなり注目されているようで、米『ESPN』によれば8万5000枚のチケットはすでに売り切れたという。バルセロナ・フェメニがいかに人気かを示す売れ行きだ。

2021年には女子バロンドールをバルセロナ・フェメニのアレクシア・プテジャスが獲得し、バロンドール2位もバルセロナからジェニファー・エルモソが選ばれている。プテジャスは今季もリーグ戦15試合に出場して13得点11アシストの成績を残しており、女子サッカー界のスーパースターだ。彼女の存在はバルセロナサポーターを熱狂させており、クラシコでは彼女の輝きを見たいと考えているサポーターが多いのだろう。

昨年12月に行われたクラシコは、現在リーグ戦で得点ランク首位を走るFWリーケ・マルテンスの2得点とDFイレーネ・パレデスの得点で3-1と勝利を収めており、実力的には今回もバルセロナ側が有利か。おそらくは女子チャンピオンズリーグの方でもホーム&アウェイの2試合ともレアルを押し込めるはずで、バルセロナ・フェメニのプレイにサポーターは酔いしれることとなるのだろう。

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