伊東、久保……森保ジャパンの“右サイド1番手”は誰だ PSVで成功掴む復活の堂安への注目

PSVで戦力となっている堂安 photo/Getty Images

失敗補強との評価を覆し始めた

2019-20シーズン、オランダの名門PSVは実に苦いシーズンを味わった。ライバルのアヤックスだけでなく、フェイエノールトとAZにまで抜かれての4位フィニッシュに終わったのだ。

不振の理由の1つに挙げられたのが、開幕前の補強失敗だ。2019年の夏にPSVはFWブルーマ、DFティモ・バウムガルトル、そして日本代表MF堂安律らを加えたが、1シーズン目の彼らは思うようにフィットせず。

当時は堂安も批判を浴びたのだが、今は状況が変わってきている。オランダ『NOS』も堂安が悪い買い物との評価から変わってきたと取り上げているが、堂安は昨季のアルミニア・ビーレフェルトへのレンタル移籍で成長。ドイツで1シーズン戦った経験を活かし、今ではPSVに欠かせぬ存在となりつつある。
ブルーマの方も今季はリーグ戦で5得点を挙げるなど好調で、この2人に関しては獲得して正解との評価に変わりつつあるのではないか。

堂安の復活は日本代表にとっても大きい。東京五輪では活躍を見せたものの、堂安はA代表の方では2019年1月のアジア杯準々決勝・ベトナム戦から得点を決めていない。森保ジャパン発足当初は南野拓実、中島翔哉とともに三銃士と注目されたが、PSV移籍から失速してしまったのだ。

だが、今の堂安ならば再び重要な戦力となれるはず。2列目の右サイドではマジョルカの久保建英、さらには堂安が調子を落としている間に評価を上げてきたヘンク所属の伊東純也が構えているが、堂安も再びその争いに入っていけるだろう。

アジア最終予選の実績では伊東が上をいくが、ブンデスリーガで何かを掴んだ堂安は再び右の1番手となるのか。東京五輪世代のエースとして、堂安には苦しい最終予選でチームを救う働きに期待したい。

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