今回も起こるのか、“アッレグリ・マジック” 後半戦の巻き返しを狙うユーヴェ

アッレグリはユヴェントスを蘇らせることができるのか photo/Getty Images

ここ5試合負けなし、失点「1」

やはり“アッレグリ・マジック”は今回も起こるのか。ユヴェントスが今、上位進出を狙って徐々に調子を上げてきている。

シーズンのちょうど半分である19試合を消化して10勝4分5敗(勝ち点「34」の5位)。首位インテルとの勝ち点差はすでに「12」もあり、チャンピオンズリーグ圏内にいる4位アタランタとの差も「4」と、今季もユヴェントスは苦しんでいる。

ただ、決して今後の望みがないわけではない。なぜなら、今季からマッシミリアーノ・アッレグリが指揮官に復帰したからだ。アッレグリ体制がスロースタートなのは有名な話だ。第10節の時点で12位に低迷するも、中盤から終盤にかけての怒涛の快進撃で、最終的に2位と勝ち点差「9」もつけてスクデットを獲得したシーズンもあった(2015-16シーズン)。そして、今季もそういった“アッレグリ・マジック”に大きな期待を寄せているユヴェントスファンも少なくないのではないか。
王座を陥落した昨季からの立て直しが求められたため、指揮官復帰1年目の今季はさらにスロースタートとなったユヴェントス。しかし、直近の成績で見れば、第14節アタランタ戦で敗れて以降、ここ5試合負けなし(4勝1分)、さらに失点はわずかに「1」。直近8試合で見ても失点は「2」と、鉄壁が売りだった前回のアッレグリ体制での強みが徐々に戻りつつあるように思う。

悲願であるビッグイヤーを掲げるために、前回のアッレグリ体制に終止符を打ったわけであり、出戻りとも思えるこのやり方で本当に良いのかという疑問はあるかもしれない。ただ、ビッグクラブとして最低限の結果、やはりトップ4フィニッシュを逃すわけにはいかない。そういった意味でも、まずはリーグ戦でしっかり結果を残したい。

ユヴェントスはウィンターブレイク明けに、ナポリ(1月6日の第20節)、ローマ(同月9日の第21節)、ミラン(同月9日の第23節)といった強豪との戦いが多く控えている。浮上するためにも、“アッレグリ・マジック”を実現するためにもこれらの試合は勝負所となりそうだ。はたして、ユヴェントスは年明けの試合でさらに勢いをつけることができるのか。

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