世界最高のプレイスキッカー候補がフランスに セットプレイから《40本》もの枠内シュートを生み出す男

セットプレイでレンヌにビッグチャンスを提供するブリジョー photo/Getty Images

直接FKの技術だけに注目するべからず

現在のサッカー界において、“最高のプレイスキッカー”といえば誰になるか。候補は多いだろうが、おそらく多くの人が思い浮かべるのはパリ・サンジェルマンに所属するFWリオネル・メッシのようなFKで得点を奪うことのできる選手かもしれない。

しかし、プレイスキッカーの仕事は決してFKだけではない。むしろ、90分間のなかでチームが得るセットプレイというのはコーナーキックの方が多いだろう。直接FKを叩き込める選手が目立つだけに忘れがちだが、“最高のプレイスキッカー”を議論するならばそのキック精度で味方にチャンスを提供する選手も忘れたくはない。

そういった点で、ひとり注目したいプレイスキッカーがフランスにいる。その選手とは、レンヌに所属するMFバンジャマン・ブリジョー(27)だ。少し意外な人物かもしれないが、今季の彼が残しているスタッツはかなり興味深い。実は同選手、2021-22シーズンの欧州5大リーグで最も味方にプレイスキックでチャンスを提供している選手なのだ。
データサイト『FBref』の統計によると、今季ブリジョーがキッカーを務めたセットプレイにて、レンヌの選手は実に40本もの枠内シュートを放っている。これがどれほど優秀かというと、同スタッツのランキングで2位につけるヘルタ・ベルリンのDFマルヴィン・プラッテンハルトやボルシアMGのMFヨナス・ホフマンでさえその数字はわずか「25」。なんと、ブリジョーは2位の選手たちに15本もの大差をつけて首位の座に君臨している。

2021-22シーズンのリーグ・アンにて、ここまで3位につけるレンヌを精度の高い右足で支えるブリジョー。今季はまだゴールこそないが、直接FKで狙う形も得意とする彼は間違いなく“最高のプレイキッカー”候補に入るはずだ。ビッグクラブの選手にばかり注目が集まるものの、今後はレンヌで躍動するフランス人MFのプレイも必見だ。

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