アーセナルにも希望ある? 争奪戦必至の“スイスのヴィエラ”はどこへ行く

今冬の移籍が噂されるボルシアMGのザカリア photo/Getty Images

本人の希望はプレミア行きか

はたして、ドイツ・ブンデスリーガで注目を集める中盤戦士はどこへ向かうのか。近頃、欧州で注目を集めているのはボルシアMGのスイス代表MFデニス・ザカリア(25)だ。

身長191cmの恵まれた体躯と長い手足を駆使しながら、相手の進撃を阻止する守備的MFのザカリア。加えて、攻撃面でもダイナミックなドリブルで前方へボールを運ぶプレイが評価されており、同選手は以前から“スイスのパトリック・ヴィエラ”と呼ばれることも多い。2020年に膝の大怪我を経験して以降は調子が安定しないこともあったが、ここ最近は復調気味。今季はここまで公式戦13試合に出場し、ボルシアMGの中盤を支える存在となっている。

そんなザカリアには、現在各方面から熱視線が注がれている状況だ。独『Sport Bild』によると、現時点ではバルセロナやバイエルン・ミュンヘン、ドルトムント、ユヴェントス、ASローマ、アーセナルといったクラブが、今冬における同選手の獲得を目指しているとのこと。いずれも欧州では名の通ったクラブ。争奪戦は相当に激しいものとなることが予想される。
しかし、このレースを抜け出すのは、少し意外にも唯一のプレミア勢であるアーセナルかもしれない。前述した顔ぶれを見ると、一般的に争奪戦をリードしそうなのはバルセロナやバイエルンといったクラブと考えるのが妥当だろう。だが、独『Spox』や移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ザカリアはプレミアリーグでのプレイを希望しているとのこと。これが真実であれば、アーセナルとしてはこの上ない追い風だ。

とはいえ、まだ状況は予測困難。英『Daily Mail』が伝えるところによれば、今後ザカリアの獲得にはマンチェスター・ユナイテッドも動く可能性が浮上している。ラルフ・ラングニック監督が就任したことで、マンUはよりアグレッシブな守備的MFを欲しているとのこと。彼らが参戦することとなれば、プレミアで獲得に名乗りをあげる候補は2クラブに。状況はまた複雑なものとなってくるだろう。

はたして、多くのビッグクラブたちが狙うボルシアMGの中盤戦士は、今後どこでプレイすることとなるのだろうか。残留の可能性ももちろんあるだけに、“スイスのヴィエラ”が下す決断には大いに注目したいところだ。

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