ジェラードやA・アーノルドに続く存在へ リヴァプールが送り出すアカデミーの最新作

CL・ミラン戦で印象的なパフォーマンスを披露したモートン photo/Getty Images

CL・ミラン戦で堂々たるプレイぶり

かつてはMFスティーブン・ジェラード、そして近年はDFトレント・アレクサンダー・アーノルドといった実力者を輩出したリヴァプールの下部組織。彼らのほかにも、現在の欧州トップシーンには同クラブのアカデミー出身者が少なくなくない。そんな優秀な人材を育成することに長けたリヴァプールだが、彼らにはまたも下部組織から楽しみな逸材が出現している。

その逸材とは、先日行われたチャンピオンズリーグのACミラン戦にも出場したMFタイラー・モートン(19)だ。この試合に中盤の一角として先発したモートンは、まだティーンエイジャーであるにもかかわらず90分間を通して堂々としたプレイぶりを披露。落ち着いたパスもさることながら、味方との連携で相手MF陣を抑えた守備は周囲に非常にポジティブな印象を与えたと言っていい。

本当に彼は19歳なのか。前節のポルト戦に続き、今回モートンが披露したパフォーマンスにそのような感想を抱いた人は多いだろう。グループリーグ突破を懸けて全力で挑んできたミランに対しても、怯むことなく淡々と任された役割を実行したヤングタレント。いずれはジェラードやA・アーノルドに次ぐ存在へ。そう期待せずにはいられない出来だった。
まだ19歳の選手だけに、重要なのはこれからだ。しかし、それでも現在モートンが見せている可能性に期待せずにはいられない。攻撃的なポジションを任されればアタッキングサードで決定的な仕事を果たし、守備的なポジションを任されれば中盤のフィルター役や球出しの役割をこなす。その万能性は将来間違いなくチームの役に立つだろう。はたして、このヤングタレントは今後どれほどの選手に成長していくのだろうか。リヴァプール・アカデミーが送り出す最新作。モートンのプレイからは目が離せない。

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