スタミナを武器に攻守で躍動する徳島ヴォルティスのダイナモ 進境著しい19歳がJ1残留のキーマンとなるか

素晴らしいゴールを決めチームを勝利に導いた藤田譲瑠チマ photo/Getty Images

注目の若手だ

残り2試合となった今季のJリーグ。リーグ優勝は既に川崎フロンターレが決めているが、降格レースはデッドヒートを繰り広げており、見逃せない展開となっている。今季は4クラブが降格するだけに、どのクラブも必死だ。

今季からJ1でプレイする徳島ヴォルティスも降格圏脱出を図っているクラブだ。現状36試合消化で勝ち点は33ポイントの17位。3ポイント差で16位清水エスパルス、15位湘南ベルマーレを追っており、残り2試合はどうしても勝ち点6が欲しい。

そんな徳島だが、FC東京戦では2-0で勝利している。直近の2試合では敗戦となっていただけにここでの白星は大きい。その中でも特にMF藤田譲瑠チマの活躍が光っていた。

東京ヴェルディで育ち、今季から徳島でプレイしている藤田。アンダーカテゴリの代表では中心選手であり、パリ五輪に向けたU-22のメンバーにも選ばれている。

中盤を本職としている選手であり、クラブではインサイドハーフや岩尾憲と共にダブルボランチで起用されることが多い。中盤の底からゲームを作りつつ、前線にも顔を出すなど、スタミナが豊富な選手であり、いわゆるダイナモ系のプレイヤーだ。守備でも攻撃の芽を摘み取るタックルを得意としており、19歳ながら直近の4試合ではスタメンでピッチに立っている。FC東京戦では前述した武器を生かして攻守にバランスをとっており、見事なミドルシュートでチームに勝ち点3をもたらしている。

徳島の重要な選手として戦っている藤田。フル代表でも彼のような中盤の選手は必要であり、大きく成長すれば今後のサムライブルー入りも視野に入るだろう。

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