最終ラインから“一撃必殺”のロングキック 琉球DF李栄直が見せた先制点へつなげる展開力

琉球の先制ゴールの起点となる(写真はイメージ) photo/Getty Images

一本のパスで状況を変える

明治安田生命J2リーグ第39節でFC琉球はジェフユナイテッド千葉と対戦。1点を先制した琉球だったが、2ゴールを奪われて逆転される。それでも76分に追いつき、2-2のドローで決着した。

先制点となった清武功暉のゴールで、起点となった男が李栄直だった。28分に李のパスに反応した風間宏矢が右サイドで仕掛けると、富所悠とのパス交換で風間宏矢はペナルティエリア内へと侵入する。同選手がクロスを上げるとファーサイドで待っていた清武がボレーで合わせてゴールネットを揺らした。

この得点で自陣からビルドアップを開始した琉球。最終ラインでボールを保持していた李は、左サイドから右足でのロングキックで、逆サイドまで大きく展開して幅を広げた。精度の高いキックは、風間宏矢の手前へ飛んだが、目測を誤った千葉の末吉塁が前に出て対処しようとしたことで、風間宏矢に仕掛けるスペースを与えてしまった。

相手のFWからプレッシャーがかかっているにも関わらず、それをものともしないキック精度と度胸で対角線に強烈なパスを供給した李。先制点へとつながったパスは、相手の守備陣の対応も遅らせてスペースを作らせる一撃必殺のロングキックだった。

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