ドイツ代表のCB争いに殴り込むべし ブンデス屈指のファイターに巡ってくる絶好機

ドイツ代表に追加招集を受けたヨナタン・ター photo/Getty Images

今回の代表ウィークで序列上昇なるか

これまでも優秀なセンターバックとは評価されながら、なかなかドイツ代表での定位置を獲得するまでには至っていなかった。しかし、今回の代表ウィークにおける追加招集を契機として、彼は一気にマンシャフトでの存在感を強めることができるのか。来年開催されるカタールW杯に向け、ここで殻を破ってほしい選手がいる。

その選手とは、DFヨナタン・ター(25)だ。今季は所属するレヴァークーゼンでここまで公式戦16試合に出場し、チームの最終ラインを支えている同選手。身長195cmの恵まれたサイズと屈強なフィジカルを武器にした対人性能はブンデスリーガで高く評価されており、相手の起点を潰す役割を与えれば彼の右に出る選手はそういないと言っていい。なかでもエアバトルにはめっぽう強く、今季のブンデスでは73.17%という驚異的な空中戦勝率を記録している(データサイト『SofaScore』より)。この強みを前面に発揮することがすることさえできれば、ドイツ代表でもヨナタン・ターは輝くことになるだろう。

加えて、今回の代表ウィークはタイミングも良い。今月開催されるW杯予選の2試合は、すでにカタール行きの切符を掴んでいるドイツ代表にとって消化試合。新体制へと移行してからハンジ・フリック監督はCBの主軸としてアントニオ・リュディガー、ニクラス・ズーレ、ティロ・ケーラーの3名を重用していたが、ここで普段起用していなかった戦力の見極めを敢行する可能性も高い。ヨナタン・ターにもスタメン抜擢のチャンスは広がっていると言ってよく、うまくアピールできれば一気に序列上昇というシナリオも見えてくるはずだ。
この絶好のアピールチャンスを絶対に逃したくはないヨナタン・ター。フリック体制でチームが4バックを採用しているという点も、普段から同じ形でプレイしている彼には追い風となるだろう。はたして、今回の代表ウィークでレヴァークーゼンの守備職人はどこまで自分の強みをピッチ上で披露することができるのか。25歳のパワフルDFには注目したい。

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