前線の主役がイブラなら、守備の主役はこの男 最終ラインで輝き放つミランの守備職人

ローマ戦で安定感あるパフォーマンスを披露したケアー photo/Getty Images

守備陣を司る百戦錬磨のDF

現地時間31日に行われたセリエA第11節にて、ASローマとの上位対決を2-1で制したACミラン。首位ナポリ追撃に向けてこのビッグマッチを落とすわけにいかなかった同クラブは、しっかりと勝ち点3を手中に収めることに成功している。

そんな大一番におけるミランの勝利に最も貢献した男といえば誰か。おそらく、多くの支持を集めるのは2ゴールに絡んだFWズラタン・イブラヒモビッチ(40)だろう。先月40歳になった大ベテランだが、彼は出場した58分間で圧巻のパフォーマンスを披露。いまだミランでは“主役級”の選手であることを存分にアピールしてみせた。

しかし、このローマ戦で印象的な活躍を見せたのは決してイブラヒモビッチだけではない。攻撃の主役がこのベテランFWなら、守備で主役級のパフォーマンスを披露したのはDFシモン・ケアー(32)だ。この試合にセンターバックの一角としてフル出場を果たした同選手は、抜群の読みと優れたポジショニングを活かしてローマ攻撃陣に隙を見せず。82分にはニコロ・ザニオーロの決定的なヘディングシュートをギリギリのところでブロックし、後半ATにはGKチプリアン・タタルシャヌがゴールキックのミスから招いたピンチを冷静に対処。クリーンシートの達成こそ逃したものの、彼個人のパフォーマンスは試合を通して非常に安定していた。
こうした随所での貢献からも、イブラヒモビッチに次いでローマ戦における貢献度が高かったのはケアーだと言えるだろう。最前線で40歳が結果を残せば、最終ラインでは32歳が奮闘するミラン。経験豊富な選手たちが輝くロッソネリは、今後もタイトルレースで非常に面白い存在となりそうだ。

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