彼はただのバックアッパーではない ティアニーを脅かす超攻撃的左SB

2戦連続で高いパフォーマンスを披露したタヴァレス photo/Getty Images

攻撃センスはカンセロに似たものがある

プレミアリーグ第10節アーセナル対レスターの一戦が行われ、2-0でガナーズの勝利となった。前半の2ゴールが大きなアドバンテージとなっており、これでミケル・アルテタ監督率いるアーセナルは公式戦9戦無敗となった。

開幕直後の3連敗した際と全く状況が異なっているアーセナルだが、今夏の大型補強が実を結んでいる。特に最終ラインに関しては全ポジションを補強しており、左サイドバックのDFヌーノ・タヴァレスも良い買い物となった。

ポルトガルの名門ベンフィカから加入したタヴァレス。右サイドバックの冨安健洋、センターバックのベン・ホワイトは即戦力級の選手であり加入後から即活躍する中、タヴァレスに関してはキーラン・ティアニーの存在もありベンチを温める時間が多かった。それでも、スコットランド代表DFが怪我で離脱するとアストン・ヴィラ戦でプレミア初先発を飾り、続くレスター戦でも左SBとしてスタートに名を連ねた。

すると、ボールコントロール技術の高さを武器に攻撃で躍動。ドリブル突破を難なく成功させる技術の高さと冷静さを兼ね備えたプレイヤーであり、左サイドをエミール・スミス・ロウと共に制圧していた。また、ティアニーと違う点はクロスだけでなく、シュートも狙う積極性で、攻撃のパターンだけでいえば既にティアニーを上回っているか。このようにサイドバックながら攻撃センスに長けている選手はどうしても守備が疎かになるイメージがあるが、タヴァレスは守備でも安定感を見せており、スタッツではインターセプト2回、クリア3回としっかり数字も残している。

加入当初はティアニーのバックアッパー的存在だったタヴァレスだが、アストン・ヴィラ戦、レスター戦のパフォーマンスを見れば、スコットランド代表DFの控えというよりライバルだということが分かる。ティアニーが復帰すればどちらがスタメンを張るのか分からないが、アルテタ監督の選択に注目したい(データは『WhoScored.com』より)。

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