驚異のシュート決定率“53.3%” セリエAでシメオネJr.が覚醒する

今季ヴェローナで好調のシメオネ photo/Getty Images

今季絶好調のストライカー

2021-22シーズン、イタリア・セリエAからはロメル・ルカクやクリスティアーノ・ロナウドといったリーグ屈指のストライカーが姿を消した。昨季ゴールランキングの上位2名が一度にリーグを離れたとあって、今季の得点王争いは少し静かになるのか。開幕前はそんなことを考えたカルチョファンも少なくはなかったことだろう。

しかし、そんな心配など過去の話。ルカクやC・ロナウドが抜けても、今季のセリエAでは非常に楽しみなストライカーが各クラブで躍動している。なかでも、今注目したいのはエラス・ヴェローナに所属するFWジョバンニ・シメオネ(26)だ。

アトレティコ・マドリードを指揮するディエゴ・シメオネ監督の息子ということもあって、若かりし頃から注目されていた同選手。これまでも16-17シーズンと17-18シーズンに2季連続でセリエA二桁ゴールも記録するなど順調な成長曲線を描いていたのだが、今季レンタルで加入したヴェローナで彼はさらに一段階上のレベルへと到達しつつある。2021-22シーズン、セリエA第11節終了時点で積み上げている得点数はリーグ2位の8ゴール。先日行われたユヴェントス戦でも2ゴールを記録し、シメオネはいよいよ手が付けられない存在となってきた。
さらに、見逃せないのが彼の驚異的なシュート決定率だ。データサイト『SofaScore』によると、現時点で得点ランキングトップに立つラツィオのチーロ・インモービレでもその数値は22.5%(シュート数40本、9得点)なのに対して、シメオネは圧巻の53.33%(シュート数15本、8得点)を記録している。もちろん、これは今季セリエAで5得点以上を記録している選手のなかで最高値。その範囲を4大リーグに広げても、シメオネに次ぐ決定率を記録しているのはアトレティコに所属するFWルイス・スアレスの37.5%(シュート数16本、6得点)だ。こうした数字を見ても、今季のシメオネがいかに規格外かというのは見て取れるだろう。

異次元のシュート決定率をマークし、一躍セリエAで注目を集める存在となっているシメオネ。若き日から期待されていた選手だが、今季の彼はようやくストライカーとして本格覚醒を果たすのか。イタリアで暴れる“シメオネJr.”には今後も注目だ。

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