売り時を間違えた? 絶不調ハリー・ケインを抱えるトッテナムの現状

移籍問題が長引きすぎたか photo/Getty Images

カンファレンスリーグで復調の兆しが見えたが

開幕から3連勝も決して内容は良くなかったトッテナム。第4節のクリスタル・パレス戦ではそのメッキが剥がれるかのように0-3での敗戦に。その後も負けが続き、プレミア第6節終了時点では3連敗となっている。また、その3試合では1得点9失点と攻守に渡って機能しないチームとなってしまった。

このように苦しい状況のスパーズだが、やはりハリー・ケインの不調が一つの要因か。リーグではここまで6試合を消化しているが、無得点となっており昨季の得点王、アシスト王の2冠を達成した選手の面影はない。

それでも、ケイン一人が悪いというわけではない。ここまでの試合を見てもケインへボールが渡らずゲームから消えている時間が多い印象だ。惨敗となったノースロンドン・ダービーでも存在感は薄く、枠内シュートは1本のみとなっている。今季から導入した[4-3-3]が悪いのか、ボールの配球がまだまだ整っていないのか。ミッドウィークでのムラ戦ではハットトリックを達成しており、週末のアストン・ヴィラ戦でも期待したい。

そんなケインだが、この夏にはマンチェスター・シティへの移籍が報じられており、一時は合意寸前まで行っている。しかし、結果は残留となり、マンCは手を引く形となった。スパーズとしてはエースの残留を喜ぶ形となったが、今の不調を考えればあの時放出していたほうが良かったとも考えられる。報道によればマンCは約190億円の移籍金を準備していたといわれており、売却していれば潤沢な資金がチームに入ることになる。しかし、今夏に獲得できなかったマンCは来夏で29歳になるケインの獲得は考えておらず、スパーズは売り時を間違ったのではないだろうか。

今季は移籍問題もあり、序盤は絶不調に陥っているケイン。低調なパフォーマンスに批判も多く、今後の活躍で周りを見返すことは出来るのか。

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