「カンセロ・ロール」の活躍再び デ・ブライネ、グリーリッシュに負けず劣らずの攻撃的SB

マンCでの評価を回復させつつあるカンセロ photo/Getty Images

カイル・ウォーカーにはない攻撃性能の高さだ

昨季はプレミアリーグ優勝、CLでは準優勝とジョゼップ・グアルディオラ就任以降、最も成績を残したシーズンとなったマンチェスター・シティ。しかし、その弊害としてメンバーの固定が目立った。特に最終ラインに関しては右からカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ジョン・ストーンズ、オレクサンドル・ジンチェンコの4名が重要な一戦ではほぼ固定されていた。更に同選手たちはEURO2020でも結果を残しており、疲労が心配されている。実際に開幕からディアスを除いた3名は先発が少なく、控えに回っているのが現状だ。

その中で存在感を見せているのがDFジョアン・カンセロだ。ユヴェントスから加入したポルトガル代表DFは昨季「カンセロ・ロール」で一躍時の人となるも、攻守での不安定さから昨季終盤はベンチを温めることが多かった。しかし、前述した選手たちの疲労もあり、ここまでサイドバックとして最多の6試合に出場している。

また、本職の右サイドバック以外にも左サイドバックも務めることができ、手薄となっている最終ラインを助けている。

そんなカンセロの強みはやはりその攻撃性能の高さか。元アタッカーという過去を生かした狭いエリアでの突破に長けており、オーバーラップした際はウインガーのように振舞うことができる。更に高いキック精度を武器にチャンスメイカーとして戦うこともでき、ライプツィヒ戦では後方から何度も好機を演出している。オフサイドで取り消しにはなったが、フェラン・トーレスへ供給したスルーパスは見事であり、後方の司令塔としてチームを支えている。

昨季はカイル・ウォーカーとのポジジョン争いに敗れてしまったものの、現在はスタメンを勝ち取っているカンセロ。ウォーカーが本来のコンディションを取り戻してからが本当の勝負となるが、好調カンセロの活躍に期待したい。

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