EUROでの勢いそのままに大ブレイクへ ブンデスで注目したい25歳FWの成長

EURO2020ではチェコ代表の一員として大暴れしたシック photo/Getty Images

今季注目すべき男

燻りかけていた才能は、2021-22シーズンにようやく本格開花を果たすこととなるのだろうか。EURO2020という大舞台での経験をへて、大きく成長を果たしそうなストライカーがいる。

そのストライカーとは、レヴァークーゼンに所属するチェコ代表FWパトリック・シック(25)だ。若かりし頃から大きな期待をかけられながらも、昨季まではなかなかその本領を発揮することができていなかった同選手。しかし、チェコ代表の一員として参加したEURO2020で、彼は大会最多タイとなる5ゴールをマーク。今では一躍世界から注目されるストライカーとなった。

そんなEUROでの勢いそのままに、シックはここから少し遅れて“ワールドクラス”への階段を駆け上がっていくこととなるのだろうか。現地時間21日に行われたブンデスリーガ第2節のボルシアMG戦にて、彼は以前よりも逞しくなった姿を見せてくれた。
なかでも印象的だったのは、8分に決めた得点のシーンだ。ドリブルで右サイドを突破したムサ・ディアビからバイタルエリアでボールを受けたシックは、優しいトラップでシュートコースを作るとそのまま得意の左足を振り抜く。すると、ボールは相手GKの手を掠めながらも見事にゴールネットに突き刺さり、25歳は待望の今季初ゴールをゲット。巧みなファーストタッチに、バイタルエリアからシュートを放つ積極性……。それが如実に表れたこともあって、このゴールにシックの大きな成長を感じた人も多かったはずだ。

開幕節のウニオン・ベルリン戦でこそ存在感が皆無だったシックだが、EUROで飛躍のキッカケを掴んだ男はここから本格的にエンジンを掛けてくるか。2021-22シーズンのブンデスリーガでは、また楽しみなストライカーがブレイクを果たす予感だ。

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