現イタリアに“怪物FW”が健在なら最強だった? 悔やみ切れぬ点取り屋のキャリア

1トップにバロテッリがいれば…… photo/Getty Images

順調に育っていればインモービレより遥か上の選手だったか

EURO2020制覇を達成したイタリア代表は攻守両面でタレントの揃った理想的なチームに仕上がっていたが、物足りないところもあった。

センターフォワードだ。ここはチーロ・インモービレとアンドレア・ベロッティが奮闘していたが、結局2人とも決勝トーナメントに入ってからは無得点だった。実力はあるのだが、ここは物足りないポジションと言ってもいいだろう。

もったいないのは、やはりFWマリオ・バロテッリだ。
今月12日に31歳の誕生日を迎えたバロテッリは、間違いなく近年のイタリアサッカー界が生み出したトップレベルの才能だった。順調なキャリアになっていれば、年齢的にEURO2020でも戦えたはず。才能ではインモービレとベロッティを超えているとも考えられる。

それだけに不安定なキャリアになってしまっているのが勿体ない。イタリア代表での成績を振り返ると、バロテッリは36試合で14得点も奪っている。

EURO2020で1番手だったインモービレは通算52試合に出場して15得点となっているため、代表での得点ペースではバロテッリが圧倒的に上だ。しかもバロテッリの場合はEUROとワールドカップの両方で得点を奪った実績がある。

今の陣容に完成されたバロテッリもいれば、イタリアは穴のないチームとなっていたに違いない。現在はトルコのアダナ・デミルスポルでプレイを続けているが、現状では代表復帰に遠いと言わざるを得ない。

最後に代表でプレイしたのは2018年のことで、今のままでは来年のワールドカップも難しいか。

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