トッテナムで勃発した“ケイン騒動” エースの練習ボイコットはなぜ起きた

かねてより今夏移籍の可能性が盛んに報じられているケイン photo/Getty Images

背景にはレヴィ会長の翻意が?

いったい、エースの去就問題はいつになれば終結するのだろうか。イングランド・プレミアリーグの開幕が1週間後となった現在でも、トッテナムはFWハリー・ケインの移籍問題に振り回されることとなっている。

かねてより、今夏移籍市場におけるトッテナム退団が噂されていたケイン。その後、一時は残留濃厚と伝える現地メディアもいくつかあったが、ここにきて移籍報道は再燃中だ。英『Daily Mirror』によると、EURO2020にイングランド代表の一員として参加したケインは現地時間2日にトッテナムへ合流する予定だったものの、同日に彼は姿を見せず。加えて、ケインは翌3日のトレーニングも無断欠席した模様だ。

こうした状況からして、ケインが今夏のトッテナム退団を求めてトレーニングをボイコットしていることは明らかだろう。しかし、チームの主将も務め、責任感あるリーダーと方々から評判だったケインが一体なぜここまでの強行策に出たのか。

その背景には、ダニエル・レヴィ会長との微妙な関係があるのか。英『The Guardian』によると、ケインは昨季終了前にクラブへ今夏の退団希望を申し入れており、その段階ではクラブ側からの了承も得ていたのだという。しかし、彼の後釜探しが順調に進まなかったこともあって、レヴィ会長はここにきてケインの放出に難色を示し始めたとのこと。ケインからしてみれば、結んだはずの紳士協定を破棄される形になっているのだという。

これが真実ならば、ケインの不満が溜まるのは当然とも言えるか。そして、そんな状況をさらに難しくしているのが、ケイン獲得の最右翼とされるマンチェスター・シティのオファー額だ。現地複数メディアによると、イングランド代表FWの引き抜きに向けて当初は1億6000万ポンド(約243億円)を用意していたとされるマンCだが、実際にトッテナムへ提示した金額はそれよりも低いものだったという。これも、レヴィ会長がケイン売却に難色を示している大きな要素となっている可能性は高い。そんな複雑化する“ケイン問題”だが、はたして今後はどのような進展を見せていくのだろうか。

「その件に関しては、コメントをしたくないというわけではないよ。でも、ハリーを取り巻くこの問題は、すべて我々の中で話し合うべきだと思うんだ。公の場ではなくてね。とはいえ、解決しなければいけない問題なのは間違いない。私はすぐにでもハリーと話がしたい。まだ私にはそのチャンスが巡ってきていないからね」(英『Daily Mirror』)

これは現地時間4日にヌーノ・エスピリト・サント監督が残したコメント。この発言からも、まだ現場さえ混乱していることは見て取れる。開幕を直前に控えるなかで生じたエースに関する移籍騒動。はたして、トッテナムはこの問題をいつ終息させることができるのか。早期解決が待たれるところだ。

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