一気にメダル獲得が現実味を帯びてきた森保J 最大のライバルはカナリア軍団か

ここまで5ゴールのリシャルリソン photo/Getty Images

実力者を多く擁している

先日、行われたフランス戦に勝利し、A組1位で決勝トーナメントへ駒を進めたU-24日本代表。少しできすぎた展開ではあるが、海外組を多く擁するメンバーであれば、当然の結果か。

そんな日本代表だが残り2戦に勝利すればメダルは確定となり、3勝すれば晴れて金メダルの獲得となる。そうなれば史上初の快挙だが、最大のライバルとなるのはブラジル代表か。

彼らの成績はここまで2勝1分とグループDを首位通過している。得点数も7点と多く、攻撃に強みを持っているチームだ。そのうち、5点をFWリシャルリソンが奪っており、彼の決定力の高さには要注意だ。

また、攻守共に連携が取れているチームで守備時の切り替えが速く、複数人で追い込んでボールを奪い、カウンターを仕掛ける動きも散見されている。スタミナの切れた終盤にもその切り替えの早い守備を行うことができ、意思の統一がされている集団だ。

攻撃時には後方からの楔のパスが何本も供給されている。特にオーバーエイジ枠で参加のDFジエゴ・カルロスから送られることが多く、パスの供給源を断つことがカギとなりそうだ。

両サイドバックが高い位置を取ることが多いが、そこは弱点にもなる。右サイドバックのダニエウ・アウベスの高い攻撃性能が厄介だが、その分後方にスペースができるためそこを狙った攻撃を仕掛けるのも一つの手だ。

リオ五輪同様に金メダルを目指しているブラジル代表。前回のネイマールのようなスーパースターはいないが、アウベス、カルロスのような実力のあるオーバーエイジ枠に加え、リシャルリソン、マテウス・クーニャといった若い世代が融合しており、日本が決勝まで進めば、対決する可能性が非常に高いチームとなっている。

強豪フランスを撃破した日本だが、ブラジルはフランスと違いヨーロッパのトップレベルを知る選手を多く招集しており、今大会最大の壁となるはずだ。

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