“クロアチアのメッシ”は今どこに EUROにも参戦できなかった男はもう25歳

バーミンガムでプレイしていたハリロビッチ(左) photo/Getty Images

スムーズなキャリアとはならず

順調なキャリアを歩んでいれば、今頃EURO2020を戦うクロアチア代表でも主役になっていたのだろうか。

クロアチアのメッシと表現されていたこともあるMFアレン・ハリロビッチを覚えているだろうか。

母国クロアチアのディナモ・ザグレブで才能を磨いた逸材は、2014年にバルセロナへ移籍。Bチームからプレイを始め、その頃よりクロアチアのメッシとして世界的知名度が高まることになった。
あれから7年。ハリロビッチは25歳と中堅世代に突入したが、想像以上に苦しいキャリアになってしまった。

2018年にミランへ加入すると、そこからベルギーのスタンダール・リエージュ、オランダのヘーレンフェーンとレンタル移籍。

しかし結果は出ず、昨年にはイングランド2部のバーミンガムに完全移籍することに。そこでも17試合で1得点のみと結果は出ず、英『Birmingham Live』によれば、現在はクロアチアのハイデュク・スプリトがハリロビッチに関心を示しているという。

10代の頃に評価されていた選手が必ず大成するとは限らないが、ハリロビッチへの期待は大きかっただけにショックか。特にクロアチアは世代交代の時期を迎えており、ハリロビッチの世代には主役になってもらいたかったところ。

ハリロビッチもブレイクは早く、A代表では2013年にデビューしている。しかし、その後はほとんど代表に絡めていない。2019年に1試合だけ出場しているが、今回のEURO2020もメンバー外だ。

年齢的にまだ挽回は可能だが、ハリロビッチの才能を活かせるクラブはどこにあるのか。クロアチアのメッシと呼ばれた男の迷走は続く。

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