プレミアクラブからスターを引き抜くのは大変 ポルトガル代表MFが直面している移籍問題

彼は来季どこのクラブを選ぶのか photo/Getty Images

彼を失うのはリスクが大きすぎるか

昨季はクラブ史上初となるCLファイナルに進出し、クラブとしての格を上げたマンチェスター・シティ。結果は伴わなかったものの念願の大舞台に立ち、クラブとしても次こそはと狙いを定めているはずだ。そうとなれば今夏での補強が大事となってくるが、主力であるベルナルド・シウバが退団を希望しているようだ。

モナコから2017年にマンCに加入したポルトガル代表MF。加入当初は右ウイングとして起用されることもあったが、時間が経つにつれて中盤にポジションを移し、今季は偽9番やインサイドハーフを担当している。

シウバに関しては前述した複数のポジションを任せられるユーティリティ性に加え、ただこなせるだけでなく、ドリブル、パス、シュートとあらゆる面で高い能力を誇っていることだ。また、ハードワークもできる選手で彼の中盤での激しいプレッシングはマンCの武器である。このようなスペックをもった選手は世界のどこを探してもおらず、いわば唯一無二の存在なのだ。

更にケビン・デ・ブライネが不在の試合では彼が司令塔になることが多く、彼を放出となれば第二のチャンスメイカーを失うことになる。

移籍報道を見てみるとシウバ放出となればアストン・ヴィラのジャック・グリーリッシュ獲得に乗り出すという。しかし、今季はハリー・ケイン獲得を第一に考えているとされており、そこまでお金の余裕があるのか疑問だ。

退団希望についても、マンC側としては適切なオファーが来れば放出となっているが、移籍金は少なく見積もっても65億円から80億円程度か。

かつては元リヴァプールのルイス・スアレスやフィリペ・コウチーニョなどプレミアのスターが他国の強豪に引き抜かれていったが、クラブの金銭面を考えると今は状況が逆転していると言える。この金額で彼を引き抜くクラブは現れるのか。

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