“EURO得点王”はあまり優勝できない? 1996年から続く気になるデータ

前回大会得点王のグリーズマン photo/Getty Images

1996年大会以降得点王がいて優勝したケースは2度

EURO2020で得点王を獲得するのは誰か。開幕前からこの話題は注目を集めていたが、1つ注目すべきデータがある。

それは、優勝チームと得点王のタイトルにあまり関連がないことだ。本来であれば優勝チームから得点王が出そうなものだが、近年の大会は異なる。

以前は得点王を擁するチームが頂点に立つケースも多かったのだが、流れが変わり始めたのは1996年大会からだ。

この年はイングランド代表FWアラン・シアラーが得点王を獲得したが、優勝したのはドイツ代表だった。

続くEURO2000はオランダ代表のパトリック・クライファートとユーゴスラビア代表のサボ・ミロシェビッチが得点王を獲得したが、優勝したのはフランスだった。オランダもユーゴスラビアも決勝にすら進めず敗退しており、得点王の影はやや薄かった。

EURO2004を制したのはギリシャ代表だったが、こちらも得点王はチェコ代表のミラン・バロシュが獲得。チェコはベスト4でギリシャに1-0のスコアで敗れており、得点王を擁しながら最後までギリシャの堅守を崩せなかったのは残念だった。

チームをEURO2008へ導いたビジャ photo/Getty Images

今大会の得点王は優勝の栄冠も一緒に勝ち取れるか

EURO2008は久々に優勝チームから得点王が生まれており、大会を制したスペイン代表FWダビド・ビジャが得点王を獲得した。

EURO2012でも一応優勝したスペイン代表からFWフェルナンド・トーレスが大会最多得点を挙げたものの、当時の大会は3得点で6人もの選手が並ぶ異例の事態が起きている。

大会最多得点は3得点を挙げたトーレス、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、ロシア代表FWアラン・ジャゴエフ、クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチ、ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ、イタリア代表FWマリオ・バロテッリの6人だ。得点王の印象がない大会だったと言える。

そして最後に前回のEURO2016だが、この時はフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが得点王を獲得したが、チームは決勝でポルトガル代表に敗れた。

EURO1996から数えると、スペインのビジャとトーレスしか得点王獲得者が優勝を果たした事例がないことになる。

今大会ではイングランドのハリー・ケイン、ポルトガルのロナウド、ベルギーのロメル・ルカク、ポーランドのロベルト・レヴァンドフスキ、フランスのグリーズマンとキリアン・ムバッペあたりが得点王候補に挙げられているが、得点王の呪いとも言うべき事態を回避できるのか。

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