成功数“100回以上”はメッシと彼だけ 岡崎慎司の同僚が見せる圧巻のドリブル

今季リーガでメッシに次ぐドリブル成功数を記録しているガラン(右) photo/Getty Images

成功率は驚異の“80%超”

リーガ・エスパニョーラのドリブルキング。そう聞けば、多くの人が思い浮かべるのはバルセロナのFWリオネル・メッシだろう。あらゆる能力に秀でたストライカーであるメッシだが、ドリブル技術はそのなかでも彼が最も自信を持っているスキルの一つだろう。圧倒的なテクニックを武器に、相手DFを無効化するレフティーの技術は頭ひとつ抜けている。

実際、2020-21シーズンもここまでのドリブル成功数No.1はメッシだ。同選手は今季リーグ戦28試合に出場し、122回ものドリブルを成功させている。33歳を迎えた今なお、彼の突破を阻むのは相手DFにとって至難の業だ。

しかし、ドリブル成功数のスタッツで、今季はそんなメッシに必死に食らいついている存在がいるのをご存知だろうか。実は元日本代表FW岡崎慎司の所属するウエスカに、とんでもないドリブル技術を備えたレフティーがいるのだ。
その名はハビ・ガラン。左サイドバックを主戦場とする26歳で、同選手は今季ここまで31試合の出場でドリブル成功数「106」を記録している。過去3シーズン、リーガにおいてメッシ以外にドリブル成功数100回以上を記録したのは、2018-19シーズンにセルタでプレイしたMFソフィアン・ブファル(144回/現サウサンプトン)のみ。これを見ても、今季のガランがどれだけドリブラーとして優れているかは見て取ることができるだろう。

加えて、ガランは単純に多くのドリブルを成功させているわけではない。その成功率は、驚異の81.54%(130回中106回成功)をマークしているのだ。なんとこの数字、欧州5大リーグで50回以上ドリブルを成功させている選手の中でもダントツ。2位のレアル・マドリードMFルカ・モドリッチでさえ、その成功率は75.36%(69回中52回成功)となっている。なお、メッシも同スタッツは62.24%(196回中122回成功)にとどまる程度。あきらかに、ガランの成功率は他の選手とは一線を画す領域に達している。

巧みな足元の技術を武器に、昇格組ウエスカの左サイドで相手を手玉に取るガラン。決して目立つ存在ではないものの、この男はメッシにも匹敵するドリブル技術を備えていると言っていいか。左サイドを支配するウエスカのレフティーが、リーガで最高級の輝きを放っている(記事内スタッツはデータサイト『SofaScore』より引用)。

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