“レヴァンドフスキ2世”への道険し ミランを離れたストライカーの今

ヘルタ・ベルリンに活躍の場を移したピョンテク photo/Getty Images

ビッグクラブで大活躍とはいかず

ポーランド代表にロベルト・レヴァンドフスキの後継者は生まれるのだろうか。

バイエルンで活躍するレヴァンドフスキはポーランドのサッカー史に名を残す偉大なるストライカーだが、年齢は32歳を迎えている。怪我の少ない鉄人プレイヤーではあるものの、5年以内にスパイクを脱いでも不思議はない年齢だ。

後継者候補と期待されている選手はいる。近年で最も話題を呼んだのは、ジェノアでブレイクしてからミランへ移籍した25歳のFWクシシュトフ・ピョンテクだ。その得点感覚は見事だったが、ミランでは躓いた。
あのままミランで大ブレイク出来ていればレヴァンドフスキ2世との評価を確立したかもしれないが、ズラタン・イブラヒモビッチの加入もあって押し出されてしまった。

『Prawda Futobol』によれば、ピョンテクは迫るEURO2020へミランのベンチを温めているわけにはいかなかったと当時のことを振り返っている。

「イブラの加入でプレイできなかった。ベンチで5、6試合も過ごすなんて考えられなかった。イブラは先発すると滅多に下がらないからね。僕はポジションと我慢を失った。EUROに行きたかったから、プレイしないといけなかったんだ。だからベルリンへ行くことにした。トッテナムも興味を抱いてくれたけど、数ヶ月はケインの控えで過ごさないといけないだろうからね」

現在はドイツのヘルタ・ベルリンでプレイし、ここまでリーグ戦6得点を記録している。ジェノア時代の大爆発は遠い記憶となりつつあり、もはやレヴァンドフスキ2世との声は聞こえなくなってきている。

ポーランドにはFWアルカディウシュ・ミリクもいるが、こちらはナポリで構想外となり、フランスのマルセイユで新たなスタートを切ったばかり。レヴァンドフスキの後継者探しは難しいミッションとなっており、まだまだ32歳の鉄人ストライカーに頑張ってもらうしかなさそうだ。

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