ダービー勝利の勢い続かず マンUの熱意はどこに行ってしまったのか

終了間際での失点に肩を落とすマクトミネイとヘンダーソン photo/Getty Images

勝利目前にして引き分けに

互いに負傷者続出の中行われたヨーロッパリーグのラウンド16、マンチェスター・ユナイテッド対ミランの1stレグは1-1のドローに終わった。先日のマンCとのダービーに勝利し、勢いそのままに試合を迎えたマンチェスター・ユナイテッドだったが、アントニー・マルシャルが最前線に張るも、存在感を出せず前半で退いた。後半に投入されたアマド・ディアロが、加入後初となるゴールで先制点を奪取。しかし、後半アディショナルタイムにセットプレイから失点を喫し、引き分けに終わった。

この試合について、往年アストン・ヴィラで活躍したガブリエル・アグボンラホール氏は英『talkSPORT』にて「ミランとの一戦は親善試合なのか? マンCとの試合では高い位置からプレスを仕掛けて早い段階で得点を奪い、多くの好機を生み出した。今夜の試合はダービーのような大一番じゃなかったのか」とコメント。大一番でないと力を発揮できないマンチェスター・ユナイテッドの選手に疑問を投げかけていた。

この試合では、ダービーで見せたキレのあるカウンターや相手への早いプレッシングが少なく、脅威になっていなかった。失点のシーンでも得点を決めたシモン・ケアーのマークの受け渡しに失敗し、フリーでシュートを打たれている。改善はされるだろうが、終盤ということもあり、気持ちの緩みが出てしまっていた。マンCを相手にしたダービーとは違いボールを保持する時間が長く、攻撃を組み立てるも中央にボールが集まらない。左右に散らすしか選択肢がないなど、攻撃の改善も必須になるだろう。
実際、ダービーの直近3試合は無得点とチームとして機能していなかった。しかしいざダービーとなると、21連勝を記録していたマンCに完封勝利。やはり気持ちの入り方が違うのだろうか。

ヨーロッパリーグの2ndレグは、日本時間3月19日に控えている。リーグ戦も2位と上位を維持しているが、後続とのポイント差は1。マンUはダービーで見せた熱意を再び灯す必要がありそうだ。

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