フランスを席巻するのは“意外なチーム” 主力にはあの男の名前も

レナト・サンチェスらを中心に若きリールは躍進を見せる photo/Getty Images

アザールらを擁した2010年の再現となるか

プレミアリーグやセリエAなどと同じく、今季は荒れ模様のリーグ・アン。28節終了時で首位は62ポイントのリール、2位は60ポイントでパリ・サンジェルマンだ。わずかな差ではあるが、豊富な資金力を有するPSGを抑えて、リールが優位に立っている。リーグ優勝回数3回の古豪リールは近年、コンスタントに優勝争いに参加しており、2010年には、エデン・アザールや先日引退を発表したヨアン・キャバイエらを擁して優勝を果たしている。今季は頂上からの景色を拝むことができるかもしれない。

そんなリールは2017年にサンテティエンヌを長く率いたクリストフ・ガルティエを招集。一昨季は2位、昨季は4位と、順調に戦力の底上げに成功している。基本フォーメーションは[4-4-2]を採用。攻撃時は丁寧に自陣からつないで、前線の選手は裏へ抜け出すなど流動性も高い。守備時はディフェンスラインを高く設定し、中盤をコンパクトに守る。これといった戦術があるわけではないが、基本に忠実なスタイルだ。

特に守備が堅く、失点数が17の1位タイ、黒星は2と最小の数字となっている。上位対決となるPSG、モナコ、リヨンとのリーグ前半での対戦成績は1勝2分けと悪くない数字。リーグ戦次節はそのモナコとの一戦が控えており、注目が集まる。

そんなリールの特長は、有望な若手が多く在籍していることだ。マルセイユ戦の先発11人のうち、7人が20代前半。その中にはEURO2016で名をはせた、ポルトガル代表レナト・サンチェスも含まれる。

2016-17シーズンにバイエルン・ミュンヘンに移籍するも十分な出場機会を得られず、スウォンジーへのレンタルを経て2019年にリールに移籍している。今季は公式戦15試合に出場。リールでは主に攻守両面に顔を出すボランチとして出番を得ており、後ろから攻撃を組み立てるプレイメイカーの一面を持つ。

アジリティの高さを活かしたドリブルも健在で、攻撃にも貢献している。なにか一つに特化したというよりは、全体のレベルが向上している印象だ。ちなみに冬にはリヴァプール移籍が報じられるなどステップアップの話が出ているが、一度失敗を経験しているため慎重に選んでもらいたいところだ。

今季良い結果を残せば、来季のCL出場も叶う。この若手軍団は、どこまで結果を残せるか。

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