なぜチェルシーからの誘いを断った? ザルツブルクの新鋭FWが明かす理由

現在がザルツブルクで重要な戦力となっているアデイェミ photo/Getty Images

2年半前にブルーズからの勧誘

2018年夏、ドイツ産の若き才能は各方面で噂されていたビッグクラブ行きを拒否し、オーストリアでのプレイを選択した。その若き才能とは、現在ザルツブルクで活躍しているFWカリム・アデイェミ(19)だ。育成年代にバイエルン・ミュンヘンの下部組織からSpVggウンターハヒンク(独3部)へと活躍の場を移し、同クラブで急成長を遂げた同選手。当時、そんなアデイェミには欧州各国から優秀な若手をかき集めるチェルシーも目をつけていたのだが、最終的に彼はザルツブルクへと移籍を果たすこととなった。

そして、そこからアデイェミはメキメキと頭角を現すことに。ザルツブルクの加入初年度となった2018-19シーズンはリーフェリング(オーストリア2部)へレンタルされると、当時まだ17歳ながら20試合の出場で6ゴール4アシストを記録。続く昨季はリーフェリングとザルツブルクに半年間ずつ在籍し、公式戦合計25試合で10ゴール12アシストをマークする活躍を披露した。今では規格外のティーンエイジャーとして彼のことを紹介する現地メディアも増え、サッカー界の未来を担うストライカー候補としてアデイェミには大きな期待がかかっている。

そんなアデイェミは一体なぜ、2018年夏にチェルシー行きを拒否してザルツブルクを選んだのだろうか。その理由を同選手は独『Sport 1』にて次のように語っている。

「僕にとって、第一に優先すべきは定期的にプレイすることだった。これは重要だよ。そのためにも、今フォーカスしているのはオーストリア・リーグだ。ここで多くの時間を過ごすことができて幸せだね。現在はザルツブルクでのプレイに完全に集中している。僕は最も快適に感じる場所でプレイするだけさ。だから2年前も、ビッグクラブからの誘いを蹴ってここを選んだのさ」

まずはしっかりとした実績をトップチームで積むため、チェルシーよりもザルツブルクを選択したというアデイェミ。今でこそフランク・ランパード監督の下で多くの下部組織出身者が躍動しているブルーズだが、当時はなかなか若い選手に出場機会が巡ってこない環境だった。そう考えると、アデイェミの判断は至極真っ当なものだったか。

そして実際、当初の目論見通りに現在ザルツブルクで結果を残し、各方面から注目を集めているアデイェミ。同選手は若いながらも冷静に自身の能力を見極め、適切なキャリアアップを実現していると言っていいだろう。目先のステップアップに飛びつくことなく、のびのびと成長している19歳。はたして、この計画的なヤングスターが次のステップを踏む際はどのような道を選ぶのか。アデイェミがオーストリア・リーグの枠に収まらない選手となった際の選択には、要注目だ。

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