むしろ守備の成績は良くなっている
今季リヴァプールでは負傷者が続出しているが、中でも大きな痛手と考えられたのがDFフィルジル・ファン・ダイクの長期離脱だ。守備の要を失うことになり、リヴァプールの守備が崩壊するのではと不安に思ったサポーターも多いはず。
ところが、ここまでリヴァプールは崩壊するどころか逆に失点が減っている。リーグ戦とチャンピオンズリーグ合わせてファン・ダイクが欠場したゲームは11試合あるのだが、成績は8勝2分1敗。失点は僅かに6点だ。
11月に入ってからはジョー・ゴメスも離脱しているため、リヴァプールはジョエル・マティプ、ファビーニョ、さらに若いナサニエル・フィリップス、リース・ウィリアムズらを起用。必死にファン・ダイクの穴を埋めながら勝ち点を積み重ねている。
もちろんファン・ダイクは優秀なセンターバックだが、今季ファン・ダイクが出場した8試合では16失点も喫している。4-3と打ち合いになったリーズ・ユナイテッド戦、2-7で敗れたアストン・ヴィラ戦が大きく響く形になっているが、1試合平均2失点と守備は崩壊気味だ。
それがファン・ダイク不在の11試合では1試合平均失点が0.55点にまで減っており、この安定感に驚いているサポーターも多いだろう。相変わらず攻撃陣は好調を維持しているため、ファン・ダイクの穴さえ埋められれば今季もプレミアリーグ制覇に最も近いのは昨季王者のリヴァプールか。
果たしてこのペースをどこまで維持できるのか。どこかのタイミングでファン・ダイクの穴を感じる時がくるかもしれないが、ここまでは想像を超えるパフォーマンスが披露できている。