頼れる10番が不在でも心配無用 ミランに控える両利きの“超絶テクニシャン”

今夏ミランに加入したB・ディアス photo/Getty Images

チャルハノールの穴を埋めるMF

攻撃陣を司る26歳の背番号10抜きでも、ACミランは好調を維持することができるのか。2020-21シーズンにこなした公式戦7試合でいまだ全勝を続けている同クラブだが、現地時間22日に行われるヨーロッパリーグGL第1節のセルティック戦では今季初めてMFハカン・チャルハノールを欠いて試合に臨むこととなる。

現地メディアによると、チャルハノールは現地時間20日に行われたトレーニング中に左足首を負傷。午後には松葉杖をついて歩行している様子が明らかとなり、その後検査を受診したところ、足首の捻挫と診断されたようだ。離脱期間は10日程度と予想されており、これが事実ならば間違いなくセルティック戦には間に合わない。

今季ここまで出場7試合で7ゴールに絡んできた(4G3A)テクニシャンの不在が、ミランにとって大きな痛手であることは間違いない。いくら相手が欧州4大リーグ外のチームとはいえ、セルティックはスコティッシュ・プレミアシップを9連覇しているスコットランドの強豪。今季は予選で敗れてしまったが、チャンピオンズリーグに出場していても全くおかしくなかったチームだ。決して侮れる相手ではなく、ミランは余計にチャルハノールの離脱を大きな穴と感じていることだろう。
しかし、ミランは必要以上に慌てる必要はないかもしれない。2020-21シーズンの彼らには、昨季と違い優秀なバックアップが控えているのだ。このセルティック戦でチャルハノールの代役としてトップ下に起用されることが濃厚なのは、今夏レンタルでレアル・マドリードからやってきたMFブラヒム・ディアス。白い巨人ではなかなか出場機会を掴むことができなかった同選手だが、彼は新天地で本来の実力を発揮しつつある。

両足で遜色ないキック精度を活かしたパスとシュート、さらには冷静な状況判断もできる彼はチャルハノールにも劣らぬ活躍を披露してくれることだろう。出場機会を求めてミランへとやってきた同選手だけに、レギュラー奪取へ絶好のアピールチャンスとなるこの試合に対してのモチベーションも相当に高いはずだ。

攻撃の要となる10番がいなくても、その代役として“両利きのテクニシャン”が控えているミラン。セルティック戦、さらにはその先のASローマ戦でもB・ディアスのパフォーマンスには期待がかかる。この2試合で、新加入MFはチャルハノールがポジションを心配するほどピッチ上で大暴れしたいところだ。

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