“6400万ポンド”の価値に見合う安心感 マンCが手に入れた信頼できる守備者

今季からマンCでプレイしているR・ディアス photo/Getty Images

スピードなくとも技術でカバー

今夏マンチェスター・シティが緊急補強したセンターバックの実力は本物か。ベンフィカからやってきたポルトガル代表DFルベン・ディアスが新天地で躍動している。

彼を獲得した際、一部からはその能力に疑問を抱く声も聞こえてきた。問題視されていたのはそのスピードで、彼には裏を取られた際に再びアタッカーに追いつく走力が足りないとの指摘があった。そこまで遅くはないのだが、近年CBには様々なものが求められているだけあって周囲の要求は高かったと言える。

しかし、結果的にR・ディアスはそんな周囲の雑音をプレイでかき消すことに成功している。彼の加入前まではリーグ戦でレスター・シティ相手に5失点を喫して敗戦するなど、守備が不安定だったマンC。しかし、R・ディアスの加入後、いまだに同クラブが複数失点を喫した試合というのはひとつもない。スピードが弱点と指摘されていたものの、同選手は相手の攻撃を遅らせる技術の高さを駆使してそれをカバーしている。
現地時間21日に行われたチャンピオンズリーグのポルト戦でも、彼の最終ラインにおける重要性は確かめることができた。14分に自身のパスミスから先制点を献上してしまう場面こそあったものの、それ以外においてR・ディアスのパフォーマンスは上々だったと言える。ミスを犯しても、それを引きずることなく最後まで堂々とプレイ。仲間とも積極的にコミュニケーションを図り、最近はリーダーシップまで発揮し始めた。まさに、彼は昨季からマンCが求めていたDFの理想像にピッタリと当てはまる選手と言えるだろう。

そんな23歳の守備者については、英『Daily Mail』も「6400万ポンドの投資は、決して間違いなどではなかった」と絶賛している。まだディティールの部分で改善点こそあるものの、全体的なパフォーマンスに関してR・ディアスは守備陣の救世主として十分すぎるものを示していると言っていい。

今季からマンCに加わった頼れるセンターバック。23歳のポルトガル代表DFは、今後シチズンズでさらに重要な存在となっていくのだろうか。これまで同ポジションの補強が得意ではないとされていたジョゼップ・グアルディオラ監督だが、R・ディアスは大当たりの部類に入るかもしれない。

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