31歳・香川真司が迎えた正念場 “忘れられた7人”に選出された意味

レアル・サラゴサでプレイしてきた香川 photo/Getty Images

サラゴサでも結果出せず

欧州サッカー界は非常に厳しい世界だ。目立つ舞台から消えれば、すぐにサッカーファンの記憶からも消えてしまう。

ならば今夏にスペイン2部のレアル・サラゴサとの契約を解除したMF香川真司はどうだろうか。ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッド時代に比べ、話題に挙がる機会が少なくなったのは間違いない。

『90min』も、「今では完全に忘れられている選手7人」に香川をリストアップしている。
他にリストアップされている選手も見れば納得できるものだ。今夏ローマへの復帰話が頓挫した上海申花所属のイタリア代表FWステファン・エル・シャーラウィ、セリエAを離れてからMLSのトロントFCに移籍し、昨年からはサウジアラビアのアル・ヒラルでプレイする元イタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコ。

アトレティコ・マドリードでの適応が失敗に終わり、そこから中国の広州恒大、ポルトガルのポルティモネンセと環境を変えてきたコロンビア人FWジャクソン・マルティネス、一時はマンチェスター・シティにも所属しながら、2019年からはカタールのアル・アラビ、今年からサウジアラビアのアル・イテハドでプレイするコートジボワール人FWウィルフリード・ボニーらがリストアップされており、彼らの現所属クラブを記憶していたファンは少ないだろう。

ドルトムントでプレイしていた頃の香川は世界的なスターであり、日本代表の10番でもあった。しかしサラゴサへの移籍は失敗に終わり、ここから新天地を探していくことになる。

まだ完全に忘れられたわけはないだろうが、このまま欧州五大リーグの1部クラブでプレイしない期間が続けばファンの記憶から消えていくだろう。新天地で本来の実力を発揮してほしいところで、もう1度シンジ・カガワが欧州トップリーグで暴れる瞬間をサポーターは待っている。

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