若きドリブラーは得点力磨くべし “銀河系軍団”に一歩足りぬ20歳の弱み

レアルのヴィニシウス photo/Getty Images

得点力は物足りない

突破力は申し分ないレベルにあり、ボールを持って前を向けば間違いなく危険なプレイヤーだ。しかし、今ひとつレアル・マドリードで信頼を掴み切れていない若者がいる。

ブラジル期待の20歳FWヴィニシウス・ジュニオールである。左サイドから仕掛けるドリブルはリーガ・エスパニョーラでも十分に通用するレベルにあり、さすがはネイマールの後継者候補の1人と取り上げられるだけのことはある。

しかし、指揮官ジネディーヌ・ジダンから全幅の信頼を置かれているわけではない。現在はエデン・アザールとマルコ・アセンシオが離脱しているが、先日3-2で勝利したレアル・ベティス戦でもヴィニシウスに出番はなかった。
昨季のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグのマンチェスター・シティ戦もそうだったが、得点が欲しい場面でヴィニシウスに出番が与えられないケースが何度かあるのだ。

スペイン『MARCA』もベティス戦で出番が無かったことを気にかけており、ジダンの下で「ローラーコースターのような時間を過ごしている」と伝えている。

ヴィニシウスの場合は突破力こそハイレベルなのだが、得点力が物足りない。昨季も全38試合に出場して5得点と、得点数は思うように伸びなかった。ジダンの信頼を掴んでいくには得点力を磨くしかない。

それが今季の大きな課題となりそうだが、ヴィニシウスは成長の証を見せられるだろうか。得点が欲しい時に投入される存在とならなければ、銀河系軍団でのレギュラー奪取は難しい。

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