“右ウイングバック”のサミュエル・エトー誕生 高速の19歳に大爆発の予感

ブライトンのランプティ photo/Getty Images

敏腕スカウトも唸る実力

チェルシーのアカデミー出身者は優秀な選手が多いと評判だが、今イングランドで注目を集めている若者がいる。

今年の1月にチェルシーを去る決断を下し、今ではプレミアリーグのブライトンでポジションを確保している19歳のタリック・ランプティである。

開幕から3試合続けて右のウイングバックに入っているランプティは、26日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦にもフル出場。前半には右サイドからペナルティエリアへ侵入し、PKを獲得している。
ランプティがPKを獲得するのは前節のニューカッスル戦に続いてのことで、165cmと小柄なランプティのスピード豊かな攻撃参加は相手にとって厄介なものとなっているのだ。

ランプティは昨年チェルシーのトップチームでデビューを果たしているのだが、やはりチェルシーでポジション確保は難しいと感じたのかもしれない。出場機会を確保するという点においては、ブライトン移籍は正解と言えよう。

英『Daily Mail』によると、かつて若かりし頃のジネディーヌ・ジダンやパトリック・ヴィエラらの才能を見抜いてきたスカウトのジョバンニ・ガッロ氏もランプティに強いインパクトを受けたと語る。

「私が彼を見たのは、彼が16歳の時だ。ポジションは同じではないが、サミュエル・エトーのように感じたことを覚えている。私はエトーが14歳の時にカメルーンのアカデミーで見た。ランプティには同じインパクトがあったよ。ランプティも速かった。大型の右サイドバックではないため強度は無かったが、爆発的でダイナミックな良い選手だ」

19歳ながらU-21イングランド代表でもプレイしており、またイングランドに楽しみな高速ライトバックが誕生している。ブライトンで活躍を続ければビッグクラブ行きの選択肢も出てくるはずで、チェルシーのアカデミーが生んだ高速の右ウイングバックは今季要注目の若手だ。

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