ヴェルナーに負けてはいられない チェルシーの前線で熾烈な定位置争い開幕だ

チェルシーのジルー photo/Getty Images

ジルーが定位置確保に意気込む

今夏、いつになく積極的な補強に乗り出しているがチェルシーだ。同クラブは今回の移籍市場においてDFチアゴ ・シウバ、DFベン・チルウェル、MFハキム・ツィエク、MFカイ・ハフェルツ といったビッグネームを次々と確保。来季プレミアリーグの覇権をリヴァプールから奪うため、本気の補強を敢行している。

そんな実力者揃いの新加入選手の中でも、より一層注目度が高いのはRBライプツィヒから獲得したドイツ代表FWティモ・ヴェルナーか。昨季ブンデスリーガで得点ランキング2位となる28ゴールを挙げた快速ストライカーにかかる期待は大きい。2020-21シーズン、タミー・エイブラハムやオリヴィエ・ジルーと彼が繰り広げるであろうセンターフォワード争いは、非常にハイレベルなものとなることが予想される。

しかし、そんなポジション争いを歓迎するのがジルーだ。ヴェルナーの加入によって序列を下げる可能性が出てきた同選手だが、仏『Telefoot』のインタビューに対して彼はそれもチームのためだと主張。自身とヴェルナーは得意とするプレイが違うとし、ジルーは次のように語っている。
「ランパードとはまだ話をしていないけれど、確かなことが一つある。それは競争によってポジションのファーストチョイスが決まるということだ。僕にもそのチャンスを掴める可能性があるってことだね。優れたクラブはポジションごとにそれぞれ異なるオプションを持つべきだ。僕はここにいる。昨季を良い形で終え、チームの中でも頼れる存在だと監督に証明することができた。それにヴェルナーとはスタイルが違うし、僕にも一定のプレイタイムは与えられると思っているよ」

強力なライバルが加入するも、自身の強みを前面に押し出してレギュラーポジションを狙うとポジティブなコメントを発したジルー。昨季終盤戦はこの言葉通り結果を残してプレイタイムを増やしてきた彼だが、はたして来季その序列はどう変化してくるのだろうか。ブンデス屈指の快速FWを加えたチェルシーの前線におけるポジション争いは、来季相当な激しさを見せることとなりそうだ。

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