スコットランドで輝く22歳の南米産FWは今夏さらなるステップアップを図るのか。スコティッシュ・プレミアリーグの古豪グラスゴー・レンジャーズに所属する若きストライカーの慰留にチームメイトは必死だ。
その若きストライカーとは、コロンビア代表FWアルフレッド・モレロス。2017年夏にレンジャーズへ加入し、移籍初年度となった昨季いきなり公式戦48試合で30ゴールを奪った同選手。今季も48試合に出場し29ゴールと、その好調ぶりを継続している。
もはや今ではレンジャーズにとって欠かせない存在となったモレロス。しかし、そんな同選手には残り契約期間があと1年を迎えた今夏移籍市場でビッグクラブから引き抜きの噂が。本人としても、そろそろステップアップを考える時期だろう。
しかし、やはりチームメイトはエースがクラブを去ることを望んでいない。レンジャーズのベテランMFウティーブン・デイビスはモレロスを全力で慰留するためにクラブは全力を尽くすべきと訴える。さらに、レンジャーズにいれば彼はいずれFWとして最高のレベルに到達することもできると次のように語った。
「もちろん、アルフレッドにはチームに留まってほしいよ。過去2シーズンで彼が挙げたゴールの数を見てみてほしい。彼は全ての面で加入時より10倍成長したよ。そして、さらに伸び代がある。彼に対するビッグクラブからの興味は理解している。ヨーロッパリーグでも活躍していたからね。常に彼をチェックしているクラブがある。しかし、我々は彼をチームに残る方へ導かなければならない」
「アルフレッドはゴールを決めたいという真の欲求を持っている。つまり得点への飢えだ。この要素を備えていることで、彼は常に改善を続けている。そうするためにレンジャーズは良いクラブだと思うよ。彼の得点数がそのままマイナスになるのはレンジャーズにとって痛手すぎる。代役を見つけるのはかなり難しいだろうね。できるだけ彼が長くここにいることを望んでいるよ。ここにいれば、彼は最高の選手になれる」
試合に出場できないリスクがある5大リーグのクラブよりも、レンジャーズの方が同僚FWの成長には最適と語ったデイビス。はたして、仲間の思いがモレロスに届くことはあるのだろうか。スコットランドで覚醒したストライカーが決断を迫られている。
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