今夏ユヴェントスは中盤の補強に動く。現地では、かねてよりそんな噂が浮上している。アドリアン・ラビオやミラレム・ピャニッチに売却説が持ち上がっているだけに、後釜を確保したい考えがあるのだろう。
そんな中で、ユヴェントスが最優先で獲得に動くとされるのが、ブレシアに所属する20歳のイタリア代表MFサンドロ・トナーリだ。アッズーリの未来を担う存在と目されるヤングタレント。国内では、そのプレイスタイルから“NEXTアンドレア・ピルロ”の異名を取っている。彼を確保できれば、確かに中盤は長きにわたって安定するだろう。
しかし、トナーリを獲得せずともユヴェントスには若き“大黒柱”候補がいる。それはウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクール。2017年夏の加入から昨季まではそれほど目立つ存在ではなかったものの、2019-20シーズンの彼は一味違う。持ち前の視野の広さとパスセンスを武器に、これまで不動のアンカーだったピャニッチの地位をも脅かすほどの存在感を放っているのだ。英『90MiN』もユヴェントスはベンタンクールにかけてみるのもアリではないかと主張する。
「今季のベンタンクールは何かが変わった。マウリツィオ・サッリ監督の就任により、このウルグアイ人は以前よりもはるかに成熟した選手となった。ボールを持った際には、それを最大限活用できると自信を持ってプレイしている。単純なボール回しだけでなく、キラーパスも積極的に狙うようになった。今季の彼はセリエAでチームの誰よりも多い6つのアシストを記録している。昨季までのキャリア全体で計6アシストだったことを考えると、これは注目すべきデータだ。ユヴェントスのトナーリ獲得に反対するわけではないが、彼らはベンタンクールに焦点を当てる時がきたのではないだろうか。彼は新たな中盤のリーダーとなれるはずだ」
目に見えて、今季は直接ゴールに絡む機会が増えたベンタンクール。加入3シーズン目にして急速に成長する男にユヴェントスは賭けてみるべきか。もしかすると、来季この22歳は新たなパスマスターとしてビアンコネリの中盤を支配することとなるかもしれない。
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