今季出場わずか“12分”の男が望むセカンドチャンス 27歳の大逆襲はあるか

今季はローマでプレイしているザッパコスタ photo/Getty Images

再起をかけて加入するも怪我に泣く

昨夏イングランドから母国イタリアへ復帰したものの、未だ“永遠の都”でその真価を発揮することができていない男がいる。今季チェルシーからレンタルでASローマへ加入したイタリア代表DFダビデ・ザッパコスタだ。

チェルシーでの立場が怪しくなり、再起をかけて2019-20シーズンはローマで勝負を挑む選択をしたザッパコスタ。しかし、その挑戦も今のところはうまくいっていない。開幕直後のトレーニング中に右膝の前十字じん帯を断裂すると、同選手は現在まで長期離脱を余儀なくされている。今季出場した試合は開幕戦の1試合のみで、プレイタイムはわずか12分。今季のローマはちょうど右サイドバックのレギュラー争いが激化しているが、ザッパコスタはそのバトルに全く関わることができていないのだ。

これを受けて、現地ではザッパコスタが1年間のレンタル期間終了と同時にチェルシーへ舞い戻るのではとの見方が強まっている。このプレイタイムではそうみられるのも仕方ないだろう。なにしろ、全くチームの戦力になっていない。しかし、ザッパコスタはまだ来季もローマでプレイし続けたいと訴える。
「今は復帰に向けてトレーニングを積んでいるよ。リーグ戦の再開に向けて、これでもかと練習してきたね。もちろん、まだ膝のリハビリは続けている。回復に時間のかかる怪我だから、こればっかりは仕方ない。だけど、90%くらいはよくなっていると思うよ。再会までには間に合うと思うな。ローマに留まりたいという理由がいくつかある。僕はまだローマに貢献することができていない。だから自分が何ができるのかをみんなに示したいと思っているんだ。それが一番の理由かな」

伊『Sky Sport』のインタビューでこのように自身の思いを語ったザッパコスタ。どうやら今季怪我で全く稼働できなかった分、来季巻き返すことでチームへの貢献を果たしたいという思いがあるようだ。

今季悔しい思いをしたザッパコスタ。はたしてシーズン終了後、ローマから彼へセカンドチャンスは与えられるのだろうか。大車輪の活躍で来季ローマの原動力となればおもしろい。

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