再開へ向けてブンデスリーガが徐々に動き出しているが、ここで中断前の戦いを振り返ってみよう。
今回『90min』が気になるチームとして名前を挙げたのが、ブレーメンだ。ブレーメンは新型コロナウイルスの影響で中断されるまで、24試合を戦って4勝6分14敗と散々な成績だった。順位も降格圏の17位まで落ち込み、かなり暗いシーズンを過ごしてきたのだ。
その中で同メディアが問題視した1つのポイントが、日本代表FW大迫勇也の働きだ。ブレーメンで最も物議を醸している人物の1人とまで紹介されているが、今季の大迫が輝きを放ったのは序盤戦のみだ。開幕3試合で3ゴールとド派手なロケットスタートを切ったものの、そこから一気にトーンダウン。チームのエースになるかと思いきや、急ブレーキがかかってしまった。
同メディアはリーグ再開後に再び大迫が加速できるのか注目しており、終盤戦へ向けて調子を上げていくことを期待している。それだけの能力はあると認められているだけに、終盤戦こそチームを引っ張る存在になりたい。そして良いイメージで今季を締めくくり、来季の戦いへ繋げていきたいところだ。
16位のデュッセルドルフと並んでリーグ最少となる27点しか奪えていないブレーメンが持ち直すには、大迫の活躍が欠かせないのだ。
同じ攻撃陣では大迫と同じく、若いFWミロト・ラシカにも厳しい視線が向けられている。ラシカは今季大ブレイクしたものの、それによってビッグクラブからの関心が伝えられるようになった。今夏に移籍する可能性も考えられるため、同メディアはラシカがどこまでモチベーションを上げて終盤戦に臨んでくれるのか疑問視しているのだ。
さらにチームのシステムも気にかかる。24試合を消化した段階でベストシステムの選考に悩むのも珍しい話だが、まだブレーメンは3バックか4バックか定まっていないところがある。大迫やラシカを活かすにしても、ベストシステムを見つけておかなければチームそのものが機能しない恐れもある。
直近11試合で僅か1勝と嫌な形でリーグ中断を迎えたブレーメンが終盤戦に奮起できるのか。優勝争いに注目するのはもちろんだが、下位の争いも見逃せない。
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