ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、今後“中盤の底”を誰に任せていくのだろうか。セリエAのナポリに優秀なアンカーが2人揃った。今冬RBライプツィヒとセルタからそれぞれ加入したディエゴ・デンメとスタニスラフ・ロボツカだ。
どちらも前所属クラブではレギュラーとして常時試合に出場していた実力者。しかし、新天地であるナポリでガットゥーゾ監督が採用しているシステムは[4-3-3]だ。この形において、彼らが最も活きる中盤の底のポジションは1つしか用意されていない。現状では、必然的にどちらかがベンチに回ることとなってしまうのだ。
実際、ガットゥーゾ監督もデンメとロボツカの起用法には悩んでいるようで、ここまで彼らが同時にピッチに立ったことはほとんどない。試合中の交代もこの2人を直接入れ替えることが多く、スタメンからセットで起用したのはリーグ戦第23節のレッチェ戦のみ。どちらも優秀な選手だけに、一方だけの起用となってしまうのは少しもったいない。
伊『Gazzetta dello Sport』もそう考えているようで、「ガットゥーゾ監督はこの中断期間を使って、デンメとロボツカが共存する道を探るべき」と主張している。同メディアは次のように続けた。
「デンメとロボツカはどちらも[4-3-3]のアンカーを好む選手だ。しかし、両者のプレイスタイルには違いがある。デンメはリアクションに優れていて、ダイナミックな選手だ。ディフェンスラインの前でスクリーンとなる守備的な選手としての側面が強い。一方でロボツカはよりテクニカルで、タクティクスな一面がある。彼は相手チームを二つに分断するパスを供給することが可能だ。現時点ではロボツカよりもデンメの方がチームにフィットしているが、ガットゥーゾ監督は彼らが共存できる道を探し出すべきだろう。幸か不幸かリーグ戦は現在中断しており、その解決策を考える時間は十分にある」
守備に優れたデンメとビルドアップ能力に秀でたロボツカ。はたして今後、彼らが同時に活きる道は見つかるか。この中断がいつまで続くかは神のみぞ知るところだが、ガットゥーゾ監督はリーグ戦再開までに何としてでも解決策を見出したいところだ。
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