プレイそのものだけに注目するべからず ハーランド“最大の強み”は別にある

今冬ドルトムントに加入したハーランド photo/Getty Images

恩師が絶賛するストイックな一面

今季欧州サッカー界に彗星の如く出現したノルウェー代表FWアーリング・ハーランド 。前半戦に所属していたザルツブルクで28ゴール、現在プレイするドルトムントでは12ゴールと、同選手は1シーズンですでに計40ゴールを奪っている。印象的なゴールも多く、時折見せるスーパーショットに往年の名選手の姿を重ねている人も少なくないだろう。

そんなハーランドをいずれ“世界最高の一人”になれると評する人物がいる。同選手にとっては恩師であるザルツブルクのジェシー・マーシュ監督だ。同監督は米『ESPN』のインタビューに登場し教え子の実力を絶賛。しかし、ハーランドを特別な選手たらしめているのは、プレイ以外の面における優秀さが大きいとこの指揮官は主張する。

「将来のアーリングはサイズ、スピード、パワーなどのあらゆる面で最高のものを手に入れることができると確信しているよ。世界最高の一人になれる可能性を秘めている。だけど、彼を特別な選手たらしめているのは物事の考え方だと私は思うんだ。まず思い出すのは彼が1試合で9得点を挙げたU-20W杯の後の出来事だ。当時、我々は各代表に呼ばれていた選手たちにそれから3週間のオフを与えたんだ。だけど、アーリングは6日休んだだけで『僕もキャンプに参加したい』と言ってきたんだよ。去年の冬にザルツブルクへやってきて、そのシーズン出場したのは春先の1試合だけだったから、あの頃の彼はアピールするのに必死だったんだね。野心は凄まじいものがあったよ」
「最初のトレーニングでは彼の競争に対する姿勢を見ることもできた。アーリングはしばしば練習場へ一番初めに姿を現し、そして最後に帰っていった。わざわざ『家に帰って休め』と言った日もあったよ。彼は大胆不敵で競争力があり、自分を改善しようとする意欲を持っている男だ。純粋な才能や能力だけじゃなく、選手として特別になるために必要な資質を備えている。今後数年を見るのが楽しみだよ」

ハーランドの備える能力に称賛を送りつつも、それら全てを活かせるは自分にストイックなメンタリティを持っているからだとマーシュ監督は語っている。いくら才能があっても努力しなければそれを輝かせることはできないが、ハーランドにとっては全く関係ない話のようだ。

恩師も期待する怪物FWの大爆発。はたして、いずれこの19歳は“世界最高級”の座を手に入れるのだろうか。若きストライカーの成長が楽しみで仕方がない。

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