[粕谷秀樹]今シーズン限りで退団という決心は揺るがない シルバの新天地は神戸か故郷スペインか

粕谷秀樹のメッタ斬り 032

粕谷秀樹のメッタ斬り 032

今季限りでシティ退団が濃厚とされるD・シルバ photo/Getty Images

ONE MORE YEARと叫びたくなる

いやはや、大変な世の中になっちまった。国は対応が遅れ、キャスター気取りのタレントが専門外の分野に関して滔々と語っている。感染症に詳しいとされる大学教授は、医療の最前線ではなくテレビ番組に連日お出ましだ。おまえらマジか!? マジで新型コロナウイルスに立ち向かっているのか!?

では、気を取り直してマンチェスター・シティの話をしよう。カイル・ウォーカーは猛省が必要だ。コロナ禍にもかかわらず、二度のパーティー。しかもその一度は、友人宅にコールガールを呼んでいた。無自覚というか、いや、非常識が過ぎる。クラブ側は厳罰を科す予定で、25万ポンド(約3375万円)の罰金、さらに追放もありうるようだ。身から出た錆。バカな男だね。

ウォーカーの暴挙によってシティのイメージは少なからずダウンしたけれど、ケビン・デ・ブライネやセルヒオ・アグエロは、シーズンが中断するまでサポーターの期待に応えていた。ダビド・シルバもそのひとりで、彼ならではのパスセンスが冴えまくっている。今シーズン限りで契約が切れるとはいえ、サポーターは「ONE MORE YEAR」と叫びたくなるだろうね。

でも、ジョゼップ・グアルディオラ監督と十分に話し合った結果、退団を決めている。シルバの決心は揺るぎそうにないな。

神戸でイニエスタとD・シルバのコンビは見られるのか photo/Getty Images

古巣バレンシア復帰も選択肢に

4月9日、イタリア『calciomercato』は「シルバのエージェントがACミランと接触」と報じた。止めた方がいい。経営側と現場の意見がまったく合わず、ミランは沈没寸前だ。クラブの将来を担うはずだったジャンルイジ・ドンナルンマも、泥船からの脱出を企てている。クラブのレジェンドで、現在はテクニカル・ディレクターを務めるパオロ・マルディーニも退団濃厚だ。安っぽいメロドラマよりも人間関係が歪んでいる。シルバの新天地としてふさわしくない。

すると、やっぱりヴィッセル神戸にやって来るのかって期待が膨らんでくる。アンドレス・イニエスタと華麗なる共演!? ワクワクするじゃん。

可能性がないとはいえないよね。イニエスタの加入でJリーグが見直され、なおかつこの天才MFが日本のすばらしさをSNSで発信してくれる。ムーチャス・グラシアス、アンドレス。だから神戸も、シルバの選択肢に含まれているはずなんだ。ご家族の環境も含め、東アジアなら日本一択だよ。

ただ、コロナ禍で世界が激変した。見知らぬ土地で暮らすよりは、慣れ親しんだイングランドで、あるいは故郷のスペインに戻り、リラックスして最終章を描く、というプランがシルバのなかにあっても不思議じゃないでしょ。言葉が通じるところは大きなアドバンテージだと思うんだ。

だから、いまは噂にもなっていないけれど、古巣バレンシア復帰もありうるんじゃないかな。幕の引き方としては悪くない。そういえば……。

「現役生活の最後をスペインで飾れたら、さぞかし幸福だろうな」

シルバも、数年前からフィナーレを意識していたんだよね。

文/粕谷秀樹

スポーツジャーナリスト。特にプレミアリーグ関連情報には精通している。試合中継やテレビ番組での解説者としてもお馴染みで、独特の視点で繰り出される選手、チームへの評価と切れ味鋭い意見は特筆ものである。

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