17日にプレミアリーグ第26節が行われ、チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドが激突。ホームということもありチェルシーが試合を優位に進めたが、VARによる取り消しなどもあり、最後までゴールを奪うことができず。数少ないチャンスを活かして2点を奪ったマンUが、2-0の勝利を収めている。
ただ、この試合では1つ“疑惑の判定”があり、今もなお様々な論争が繰り広げられている。そのシーンは21分に起こった。タッチライン側でミシー・バチュアイとハリー・マグワイアが交錯した際、倒れ込んだマグワイアがバチュアイの股間を蹴り上げたように見えたがお咎めはなし。その後、そのマグワイアがゴールを決めたことなどもあってか、試合後にチェルシーのフランク・ランパード監督が「マグワイアは退場すべきだった。明らかにね。あれがゲームを変えたのは明白だ」や「VARはああいう時のためにある。審判たちはそれを正しく使用しなかった」など怒りのコメントを残していた。
そして今回の判定について、オリンピックやチャンピオンズリーグ、EUROなどの決勝の舞台でも笛を吹いた経験があり、2016年の世界最優秀審判賞にも輝いた元審判員のマーク・クラッテンバーグ氏が、英『Daily Mail』で自身の見解を示している。
「マグワイアはバチュアイを蹴り上げた後、マンUの2点目のゴールを決めるためにピッチに立ち続けるべきではなかった。私も最初に見たときは、マグワイアを擁護していたよ。彼はボールにチャレンジした後、自然の流れでチェルシーのストライカーと接触してしまったんだと思っていたからね。しかし、リプレイを見たらユナイテッドDFがバチュアイへ向けて、セカンドモーションを起こしているのが明らかだった。彼はバチュアイのそ径部に足の裏で蹴り上げるモーションをしていたし、レッドカードを出すべきだっただろう」
さらに、クラッテンバーグ氏は「アンソニー・テイラーは不十分な決断に対しての責任を取らなければならない」として、マグワイアへ退場という処分を下さなかった審判員たちにも言及している。
「VARの担当員たちはこれを調べたようだが、主審のアンソニー・テイラーによる明らかなミスとはみなさなかった。これが矛盾しているところだ。12月にトッテナムのソン・フンミンがチェルシーのアントニオ・リュディガーに同様のファウルを行ったとき(ソン・フンミンは退場を命じられている)、中心にいた男がこのテイラーだったことを忘れないでください。テイラーはマグワイアの行為を見逃したが、ピッチサイドのモニターを見に行っていたら退場にさせていただろう」
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