「ファンの雰囲気が好きなんだ」。2018年夏にバイエルン・ミュンヘンからシャルケに加入したドイツ代表MFセバスティアン・ルディは、新天地の印象についてこのように語っていた。
バイエルンで絶対的なレギュラーとまではいなかったものの、ドイツ代表にも選ばれているプレイメイカー。彼が加わったことにより、シャルケの中盤は安定する。2017-18シーズンを2位でフィニッシュし、勢いに乗るシャルケが本気の補強で優勝を狙いにきた。そう思った人も多いだろう。
しかし、シャルケでこのMFが眩い輝きを放つことはなかった。創造性豊かなプレイが持ち味だったはずの彼は、ドメニコ・テデスコ監督の下でボールに触れる機会が大幅に減少。自身の強みを発揮する機会は限られ、チームも最終的に2018-19シーズンを14位フィニッシュと苦戦を強いられた。その不調ぶりにはシーズン終了後の昨年5月、独『Frankfurter Allgemeine』に「シャルケ挫折のシンボル」との烙印も押されれてしまった。
わずか1年で“期待の新加入選手”から“低迷の象徴”となってしまったルディ。今季はシャルケを追われるようにレンタルで古巣のホッフェンハイムへ復帰している。そんなルディが古巣を痛烈批判。テデスコ監督が採用した自身の起用法やクラブの対応について不満を爆発させている。
「間違いなく僕はスケープゴートにされた。しかもシャルケはチームの一員である僕を守ろうとはしなかったんだ。テデスコは僕のプレイスタイルをいきなり変えようとした。彼は僕を全く別のタイプの選手として使いたがっていたよ。でも、29歳の選手にプレイスタイルを変えさせるというのは遅すぎることだ。最初からそれは明白だったと思うよ」
ルディがこのように語ったことを独『Revier Sport』が伝えている。自身のプレイスタイルを無理矢理変更させようとした元上司に対して同選手は怒り心頭のようだ。
シャルケで思うような時間を過ごすことができなかったルディ。ホッフェンハイムでは古巣を見返すような鮮烈なパフォーマンスを披露したいところだ。
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