レアルで決めた“45%”が決勝点 白い巨人に勝利もたらす潰し屋の一撃

レアルの中盤を支えるカゼミロ photo/Getty Images

まさに“必殺仕事人”

レアル・マドリードのブラジル代表MFカゼミロと言えば、同クラブの中盤に安定をもたらす守備力自慢の選手。そんな印象を抱いている人も多いのではないだろうか。身体の強さを生かした激しいフィジカルバトルで相手アタッカーの進撃を食い止める姿を見る機会が多いだけにそう思って当然だろう。

しかし、彼の攻撃面における勝負強さも忘れてはいけない。このMFはレアルが苦しい展開を強いられている試合で、ことごとくチームを救うゴールを決めているのだ。

スペイン『MARCA』によると、カゼミロがレアルでのキャリアで決めた全22ゴールのうち、半分近い10ゴールが“決勝点”なのだという。割合にすると実に45%。驚異的な数字と言えるだろう。カゼミロの一発は試合結果に関わる重要な場面で間違いなくチームの助けとなっている。
普段は中盤の低い位置で潰し役に徹するカゼミロだが、その役割がほぼ必要なくなった同点時やビハインド時の試合終盤は攻撃に全力を注ぎ込める。守備タスクという名の枷を解かれた猛獣とでも言うべきか。攻撃に比重を置いた際の得点力は底知れないということが見て取れる。

加えて、カゼミロが得点を挙げた試合の勝率も凄まじい。全21試合のうち、レアルが勝利したのはなんと18試合。勝率は86%だ。カゼミロのゴールはレアルに勝利をもたらすと言っても過言ではないだろう。

少し意外な攻撃面での貢献が明らかとなったカゼミロ。中盤の潰し屋として広く認知されている彼だが、攻撃センスも抜群のようだ。

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